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PERSON #04

農業・地域のためにという
マインド醸成と組織作りを通じ、
長期的な視点で貢献を続ける。

HIGUCHI KEN
樋口 謙
経営企画部
総合企画班
2014年入会
経済学部経済システム学科卒
入会後、資金証券部に配属され、有価証券等運用業務全般に携わる。入会4年目に食農営業部に異動。農業融資商品の企画、農業者への助成金事業の立案・運営、ビジネスマッチング提案等に携わる。入会7年目に経営企画部 経 営管理班に異動し、決算・税務申告、長期収支シミュレーション等の業務を担当。入会9年目に経営企画部 総合企画班に部内異動し、現在に至る。

“人”を通じて使命を果たす

私が所属する経営企画部総合企画班は主に「CSR戦略」「組織・人事戦略」「デジタル化戦略」の3つの戦略を推進しており、私は前2戦略を担当しています。
「組織・人事戦略」については、組織戦略について担当。具体的には神奈川県信連の基本的使命である「農業と地域の未来を創る」を果たし続けるため、各部署の業務進捗管理の高度化に向けた仕組み作りや、役職員の協働の核・判断の軸としての「共有価値観」の策定をはじめとした理念体系の整備を進めています。いずれの取組みもすぐに成果が得られるようなものではなく、長期的な視点で取組んでいかなくてはなりません。使命を実行するのは“人”ですから、職員のマインド醸成・仕組みづくりを通じて神奈川県信連が使命を果たすことに貢献したいと思っています。
一方の「CSR戦略」においては、SDGsへの社会的要請が高まっていることを受けて職員のSDGsマインドの醸成に取組んでいます。具体的には、神奈川県の農業・地域に関する研修資材の作成・展開や、農業・地域課題の解決に向けた取り組みに実際に参加できる機会の提供、元来SDGsと親和性の高い神奈川県信連の業務について会内誌の作成を通じて役職員間で共有する取組み等です。さらには農業者にご協力いただいて職員が実際の農作業を体験することも行っています。

顔の見える距離感が心地いい

神奈川県信連の職員数は約200人 。拠点も横浜と厚木の2箇所です。“お互いの顔が見える環境”が大きな特徴で、私自身、入会10年目の今では多くの職員と顔見知りです。そのため業務で相談事があるとき、「この件ならあの人に聞けばいい」とすぐに顔かが浮かぶほどです。打合せ一つでもWebで済ませられる時代だからこそ、このようにすぐに会って、対面でコミュニケーションできるのは、素晴らしいことではないでしょうか。こうした距離感の組織であるため、人間関係にはいい意味でのウェットさがあるように感じます。仕事とのメリハリをつけながら、ワークライフバランスでいう「ライフ」の部分も大事にしながら働くことができています。私には幼い子供がいるのですが、急に熱が出たので早く帰らなくてはならないというときも、上司は「仕事は心配ないから早く帰って」と言ってくれますし、逆に私が誰かの仕事をフォローすることもあります。自然と“お互い様”の精神が共有できているのでしょう。こうした職場風土は心地が良く、私は好きです。一度机を並べて仕事をした人と、また別の部署で一緒に仕事をする機会も多く、だからこそ親密な人間関係は大切にしたいと思います。

「何ができるか」を考え続ける

これまで仕事を通じて、神奈川県内の農業の担い手や、課題解決に向けて取り組む様々な方々と関わってきました。その実情や課題に触れるたび、「この方々のために何かできないか」と考えました。現在、組織戦略に携わる中で、農業・地域とその中に生きる方々のためにできることを提供し、信頼いただける組織を実現していくことに、やりがいを感じています。1歩ずつではあるものの、職員のマインド転換に寄与している実感も得られるようになりました。神奈川県信連は農業専門金融機関であり、かつ地域金融機関であります。これこそが他にはない神奈川県信連のアイデンティティです。このアイデンティティを強みとして活かすためにも役職員一人ひとりが農業・地域のためにすべきこと・できることを日々想い、JAをはじめとする関係機関と価値を共有できる組織作りを進めなくてはなりません。こうした考えのもと組織内外との連携を強化し、必要な方に必要な機能を提供できることを目指して、挑戦や創意工夫を歓迎する組織を実現していきたいと思っています。

FOR KANAGAWA

私と神奈川県

すべてがここで完結

日本の中心である東京都の隣に位置し、人口が多く、活気に満ちているのが神奈川県です。一方で少し歩けば農地が目に入るほど自然が多く、東京のようにオフィスだらけという印象でもありません。私は横浜市の出身で、今も横浜に暮らしており、生活の全部がここで完結できることもあって、非常に満足しています。1歳の息子には、神奈川県の現在の魅力をそのまま残してあげられたらという思いです。農業を守り、都市と農業が共存していく、そんな神奈川県を大切にしていきたいですね。

樋口 謙
(2024年3月31日時点)