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PERSON01
農業への知識・理解に基づく融資を通じて
県内の「食・農・地域に貢献」する
飯田 俊紀 Toshiki Iida
食農営業部 フロントグループ 食農営業班
2013年入会 商学部卒
PERSON06
農業への知識・理解に基づく融資を通じて 県内の「食・農・地域に貢献」する
飯田 俊紀 Toshiki Iida
食農営業部 フロントグループ 食農営業班
2013年入会 商学部卒

「食・農・地域への貢献」を現実の形にできる仕事

私は、商学部で経済や金融を学んでいたことから金融業界に興味を持ち、生まれ育った神奈川県に金融の力で貢献ができる仕事を探していました。その中で、選考に進んだのが当会であり、最後は、職員の人柄に魅力を感じ、入会を決めました。入会後、3部署を経験しましたが、今回は、その中で、現在所属している食農営業部について、お話させていただきます。

配属当初は、上場企業向けの融資営業担当、その後、農業法人向け融資営業担当となりました。具体的には、農業法人や個人の農業者への融資を中心に、農業者と流通小売事業者などとのビジネスマッチングに携わっています。この業務は、当会の使命である「食・農・地域への貢献」を最も直接的に実現できる業務の一つです。

当会は、農業専門金融機関として、県内農業法人への融資において、高いシェアを誇っており、なかには他の銀行取引はなく、当会だけが融資しているという場合もあります。それを可能としているのは、農業という事業をきめ細かく審査できる経験と専門知識を有しているからです。農業経営は、他の産業に比べ収益が天候や災害によって大きな影響を受けることが特徴です。そのため、一般企業であれば決算書でわかる財務状況も、農業法人ではわからないことが多く、また事業の将来予測も難しいです。

私たちは融資した農業法人の経営状況をきめ細かく把握するように努めており、時には、融資先の問題点を指摘するなど、融資先に寄り添ってご相談に乗ることを心がけています。なぜなら、家族経営の農業法人など小規模の生産者にとって、当会が果たす役割は大きく、無くてはならない存在だからです。

数字だけでなく、理念やビジョンを評価し、
感謝される融資を実現

このように仕事をする中で、特に印象的だった仕事の一つに、あるイチゴ栽培を手がける新設農業法人への融資案件があります。
当初は新規融資獲得を意識せず、県内農業の情報交換を目的に、積極的に創業者の方のもとを訪問していました。何度かお会いするうちに、運転資金を借りたいとの相談をいただくことができました。早速、決算書を拝見し、融資判断のための財務分析を行ったところ、創業間もないこともあって、決算内容だけでは融資は困難との印象を受ける内容でした。

しかしながら、私は、数字ではなく、創業者の方の経営理念やビジョン、事業の強み、今後の発展性などを判断したいと考え、訪問や電話での意見交換を重ねました。そこで、規模拡大や販路の確実性、6次産業化へのプランなど、将来的な収益性向上の可能性を確認することができ、融資の実行に至ることができました。
創業者からは「ありがとう」の言葉と共に、「担当でなくなっても、仕事以外でも、付き合いを続けてほしい」との言葉をいただくことができました。
このように、農業法人への融資実行により県内の「食・農・地域への発展」に貢献できたことはもちろん、取引先から感謝の言葉を直接いただき、非常にやりがいを感じたこの案件は、印象に残る仕事の一つとなりました。

農業と一般企業の両方を知る強みを
ビジネスマッチングに活かす

当会の強みは、農業に重点を置いていることです。さらに、一般企業への融資事業もあることが、この強みをより活かしています。近年特に力を入れているビジネスマッチングは農業法人と一般企業の間で行うことが多く、代表的なのは、農産物を生産する農業法人と、それを加工する食品企業、食材にする飲食企業、販売する流通企業を結びつけるといったものです。

私自身、一般企業と農業法人の両方の融資を手がけた経験があり、二つの視野を養うことができました。しかしながら、ビジネスマッチングには金融に留まらない幅広い知識が必要であり、まだまだ勉強が必要だと感じます。

当会には、「人事ローテーション制度」があり、様々な部門で業務を経験できますので、将来的には、これまで経験した調達部門、運用部門の経験を活かして、管理部門、例えば経営企画部やリスク統括部の仕事をしてみたいと思っています。現在の担当業務では取引先の財務状況を見ていますが、そういったことから当会の財務状況についても興味が湧いてきました。経営者視点で自分のいる組織を見てみたい。それは当会の今後の経営がどうあるべきかにもつながるでしょう。

このように、今までの経験を活かしながら、様々な業務に携わり、自身を成長させ、より県内の「食・農・地域に貢献」できる人材となることができるのが、当会の大きな魅力だと感じています。

一週間の仕事の流れ

月曜日


●借入申込を受けていた農業法人Aの貸出稟議書の起案。

火曜日


●融資先Bを訪問し、今後の借入方針について情報交換。事務所に戻り、報告書を作成。

水曜日


●融資先Cを訪問し、ビジネスマッチング案件を紹介。事務所に戻り、このマッチング案件の紹介元担当者と情報共有のため打ち合わせ。

木曜日


●農業法人Aを訪問し、契約手続きをする。今後の事業構想をヒアリング。

金曜日


●融資先Bの年度資金折り返しのため、決算分析。融資先Cへ、ビジネスマッチング案件の追加情報をメールで紹介。