JA湘南広報誌_4月号
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9SHONAN■第73回関東東海花の展覧会花き品評会(1/30) 〇花苗部門 金賞(農林水産省農産局長賞) 銀賞(サンシャインシティ代表取締役社 長賞)=高橋 謙一郎(金田)■第53回神奈川県ブラックアンドホワイトショー(3/16)シニアチャンピオン=(株)Happy Bear(大田)(上位入賞者のみ紹介・敬称略)花 あさつゆ広場では、ペチュニアなどさまざまな種類の花を販売しています。暖かくなるこの時期に、自分好みの花を見つけて、ガーデニングに挑戦してみてはいかがでしょうか。 4月に入り、夏野菜の播種や苗を定植する時期になりました。冬の間に土壌や雑草等で越冬した病害虫などは、播種・定植された作物に飛来し、作物上で繁殖します。当初の被害は目立ちませんが、初期防除を行うことにより発生量の抑制やその後の被害を減らすことができます。以下に農薬使用のポイントを示します。1.防除適期(1)病気は「発生前から発生初期」、害虫は「発生初期」が適期となります。(2)殺菌剤には治療効果を持つものと予防効果を持つものがあります。また、病原菌は糸状菌が多く、降雨などで湿度が高くなると発生するものが多くなりますので、雨が降る前に、ダコニール1000などの予防剤を散布すると発病を抑えられます。治療効果のある殺菌剤も、多発してからでは十分な効果が得られないため、適期を逃さないようにしましょう。(3)殺虫剤の場合には、発生した害虫に散布して防除するものと、作物に吸収させて寄生した害虫が吸汁・摂食することにより防除するものがあります。作物を定植する際には、後者の殺虫剤を定植時に施用すると初期の被害を抑えられます。2.農薬の薬剤抵抗性 同じ作用性を示す農薬を連用すると、抵抗性を示す病害虫が増え、十分な効果が得られなくなります。農薬のラベルにはRACコードが記載されていますので、作用性が異なる農薬によるローテーション防除を行いましょう。3.農薬の適正使用 農薬は、作物、使用方法、使用薬量、希釈倍率、使用時期、使用回数、注意事項が決められています。農薬の使用前には、ラベルの内容を確認し、使用後には、農薬の使用履歴を記帳しましょう。農薬使用のチェックリスト JA営農技術顧問農薬の使用前に確認すること□農薬ラベルをよく読みましょう。作物名、使用量・希釈倍数、使用時期・収穫前日数、総使用回数、注意事項、最終有効年月□散布器具の点検を行い、使用する際はタンクやホースなどは十分に洗浄したものを用いましょう。農薬の使用時に確認すること□防除衣、農薬用マスク、ゴーグル・メガネ、手袋などの保護具を着用しましょう。□散布ほ場面積にあわせ、散布液は残らないように調整しましょう。□農薬飛散防止のための基本的な使用方法を実践しましょう。風向きに注意し、風が強い場合は散布を控える。できるだけ作物の近くから散布し、ほ場の縁近くは内側に向けて散布する。農薬の使用後に確認すること□使用した散布器具のタンクやホースなどに農薬が残らないようによく洗浄する。□廃液は、河川等の水系に流れ込まないように注意する。□水田での農薬使用後は、7日間は止水管理する。□農薬は鍵のかかる専用保管庫に入れて管理する。□ほ場、作物ごとに、農薬の使用履歴を記録する(散布日、農薬名、使用量・希釈倍率など)。その他、農薬の使用の際に注意すること□農薬のペットボトルなどへの移し替えは、誤飲の原因になるので、絶対にしない。□使用禁止や不要になった農薬は、普段使う農薬とは別に保管し、JAが実施する不要農薬回収時に処理を依頼する。入賞おめでとう!入賞おめでとう!農作業メモ病害虫防除のポイント

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