みんなの 健康SHONAN11SHONAN11SHONANカメラアイ 比々多地区の小泉忠司さんが、令和6年度神奈川県果樹立毛共進会のナシ部門で、農林水産省農産局長賞を受賞しました。2月18日には、小泉さんの息子の和明さん(写真中)とJA果樹部会伊勢原支部の役員が本店を訪れ、常勤役員に受賞を報告しました。 同共進会は、県内各地から選ばれた果樹園を対象に、園内管理や病害虫防除などを審査したものです。 “マンモグラフィは痛い”や“放射線による被ばくが心配”など、さまざまな不安により乳がん検診を受診できずにいる方が多くいます。今回はこれらの不安を少しでも減らし、安心して受診していただけるよう、マンモグラフィとはどんな検査なのかお話します。日本における乳がんの現状 乳がんを患う日本人女性は年々増え続けており、現在では9人に1人が乳がんを罹患し、日本人女性が最もかかりやすい癌となっています。残念ながら乳がんの予防法はありませんが、早期乳がんであれば90%の方が治ると言われています。しかし、初期には体調の変化などの全身症状がないため、日常生活で気づくことが難しいのです。そのため、早期で発見するには自己検診やマンモグラフィなどによる定期健診がとても重要となります。現在の日本の乳がん検診受診率はまだ低く、乳がんによる死亡率が減少傾向にある欧米各国に比べ、日本人女性の乳がんによる死亡率は増加傾向にあります。マンモグラフィ検査は痛い? 乳房は厚みがあるため、そのまま撮影すると病変が乳腺などと重なってしまい、病変の発見が難しい画像となってしまいます。また厚みがあるほど必要となる放射線の量が多くなり、被ばく量も増えてしまいます。そのため、マンモグラフィ検査では乳房を圧迫板という板で挟んで撮影を行います。挟むことで乳房が薄くのばされた状態になり、乳房内の病変が発見しやすくなります。圧迫板は一定以上の圧力がかけられないように設計されていますが、それでも痛みが強い場合は撮影技師に申し出ていただければ無理に圧迫することはありませんのでご安心ください。放射線の被ばくは大丈夫? マンモグラフィ検査における1枚あたりの被ばく量は0.2mSv程度と少なく、東京~ニューヨークへ行く際に飛行機で浴びる自然放射線量とほぼ同じ量となります。被ばくによる危険性より、撮影によって乳がんを早期に発見できるメリットの方がはるかに大きいのです。定期健診によって発見が早まれば治癒率が高まり、治療費も軽減されます。早期発見・早期治療の第一歩としてマンモグラフィによる乳がん検診を受診してみませんか?果樹部会員が受賞報告JA神奈川県厚生連 相模原協同病院 医療技術部 放射線室 主任 池田 愛乳がん検診の重要性
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