JA湘南広報誌_3月号
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9SHONANネギナバナ水の掛け過ぎも根張りが悪くなるので注意しましょう。○育苗後半は昼間で20℃前後、夜間で15℃前後の温度で管理します。低温時は被覆資材で保温を行います。また30℃以上の高温は「苗が焼ける」状態になる他、苗立枯病を助長しますので、換気等を行い、高温にならないように管理してください。田植一週間前頃から被覆資材を外し、徐々に外気温にならします。購入苗の育苗管理〇購入苗は、は種後一週間程度の緑化後期の苗です。〇砂利やコンクリート等の温度変化が大きい場所に苗を置くことは避けましょう。〇苗の到着後3~5日間は、ビニールトンネルや保温資材のべた掛けなどで保温を行います。特に降雨などの時に運ばれた場合は、直ちに被覆しましょう。病害虫防除(箱施薬剤)〇昨年もヒメトビウンカが媒介する縞葉枯病の目立つ水田が散見されました。箱施薬剤による防除で被害が軽減されますので必ず実施しましょう。〇紋枯病や内頴褐変病等の病害に効果がある薬剤もあります。前年の病害虫発生状況を踏まえて使用する薬剤を選びましょう。 ナバナは、カロテン、ビタミンC、葉酸、鉄分などのビタミン類やミネラル類が豊富に含まれています。豚肉やベーコンなど、油脂分があって香りが強いものと一緒に炒めるのがおすすめです。水稲の栽培が始まりますは種・育苗管理○種子伝染性病害虫や苗立枯病の予防のため、種もみと床土の消毒が必要です。温湯消毒した種子や購入培土を使用する場合でも床土消毒を行いましょう。○は種量は育苗箱1箱当たり乾籾で約150㌘(催芽籾で約190㌘)が目安です。は種量が多くなるほど軟弱な苗になりやすくなります。近年は育苗期の高温で苗が徒長する場合も目立ちます。気候の影響を受けにくくするためにも薄まきを心掛けましょう。○加温出芽方式の場合、出芽時のユニット内部温度が30℃以上にならないように注意しましょう。○1㌢程度に出芽したら、直ちに育苗箱を広げます。〇育苗前半の一週間程度は、寒冷紗やビニールトンネルで保温し、昼間20~25℃、夜間15~18℃の温度で管理します。〇かん水は、午前中に行いましょう。夕方のかん水は、温度を下げるだけでなく、夜間は蒸散量が少ないので床土が過湿傾向になり、根に悪影響を与えます。 ネギは新聞紙に包み、冷暗所に立てて保存すると長持ちします。白い部分に多く含まれる硫化アリルは、消化液の分泌を促して食欲を増進させ、体温を高めて血行を促進させる効果も期待できます。県農業技術センター農作業メモ

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