JA湘南広報誌_1月号
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初乳を計測9SHONAN■令和6年度平塚市いちご立毛品評会(12/4・5) 優等賞=髙梨 忠夫(城島)■令和6年度いちご部会伊勢原支部いちご立毛共進会(12/5) 優秀賞=佐野 直樹(比々多)■令和6年度土葱立毛品評会(12/6) 優秀賞=荻野 武(土沢)■令和6年度神奈川県いちご品評会(12/11・12) 特選=杉山 圭一(城島)   =髙梨 忠夫(城島)(上位入賞者のみ紹介・敬称略)湘南いちごチョコクランチ        このように糖度計を用いて初乳の品質評価を行うことにより、高価な初乳製剤を効果的に使用することができます。 また、当センターではこれらのことを参考にし、初乳からのIgG摂取量を確保するため、測定したBrix値から初乳の必要量を推測する早見表(下記)を作成しました。 この表を参考にIgG量をホルスタインであれば200㌘、和牛であれば300㌘を目標に初乳を給与します。ただし、IgGが子牛を守ってくれる期間は、初乳給与後2週間程度ですので、適切な子牛の飼養管理を継続することも重要です。 糖度計による初乳の品質評価技術に興味がある方は、県畜産技術センター普及指導課(046-238-4056)までご連絡ください。 酪農情勢が厳しい中、副収入を増やすため、受精卵移植により黒毛和種子牛を生産する酪農家が増えています。黒毛和種子牛はホルスタイン種や交雑種の子牛に比べて疾病等に弱い傾向があるため、移行抗体(IgG)をより多く含む良質な初乳を給与することが望まれます。そこで、初乳の品質評価を現場で簡易に行う方法をご紹介します。(1)IgG濃度と糖度計のBrix値との関係 IgG濃度は初乳の品質を決めるための最も良い指標です。現在、このIgG濃度を測定する最も手軽な手法として糖度計(写真)を用いる方法が知られています。この糖度計で示される「Brix値」は、初乳中のIgG濃度と高い相関があることが分かっています。Brix値20%以上が良質な初乳の基準となっています。(2)Brix糖度計を用いた事例 北海道の事例では、前述のことを参考にBrix値22%を基準にして初乳を使い分け、次のとおり給与しています。 JA管内産のイチゴのピューレを使用したチョコクランチ。濃厚な甘みと爽やかな香りが楽しめ、自宅用や手土産にもおすすめの商品です。1袋(5個入り)398円で、「あさつゆ広場」の他、「あふり〜な伊勢原店・比々多店」でも販売しています。Brix値22%以上Brix値22%未満50g200/50=4.0L300/50=6.0L64g200/64=3.1L300/64=4.7L78g100g200/78=2.6L300/78=3.8L200/100=2.0L300/100=3.0L114g200/114=1.7L300/114=2.6L128g200/128=1.6L300/128=2.3Lそのまま給与、余剰分は冷凍保存(Brix値が低いとき利用)冷凍初乳在庫があれば冷凍初乳利用在庫がない場合は初乳剤を2袋添加して給与1L当りIgG量ホルスタイン子牛(200gのIgG量)測定したBrix値から初乳の必要量を推測する早見表19%21%23%26%28%30%県畜産技術センターBrix糖度計の値和牛子牛(300gのIgG量)入賞おめでとう!入賞おめでとう!農作業メモ丈夫な子牛を育てるために〜糖度計を用いた初乳の品質評価技術〜

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