7SHONANカメムシ防除について、殺虫剤等を溶液散布するよう指導されていますが、カメムシにはさまざまな種類があります。生態が分からないまま農薬等を散布しても効果が測定できないと思うので、詳しく説明していただきたいです。カメムシの生態は圃場や環境によって異なり、さまざまな研究がされているので、来年にはデータを提示できるよう検討します。防除に関しては、専門部会や各支店を通して情報を発信しています。引き続き防除対策等に努めます。ファーマーズマーケットの来店者は地場産の農畜産物を求めていると思います。しかし、高齢化などで出荷者が減少しており、耕作放棄地も増加傾向にあります。新規就農者に農地の支援を行うなど、出荷者を増やすためにJAはどのような対策を考えていますか。新規就農者や定年帰農者には、農業講座などで支援しています。また、第2・第4火曜日にはJA本店で、毎週水曜日にはJA平塚営農経済センターでワンストップ相談窓口を開設しています。農地の賃借などについて、JAと行政に同時に相談できますので、ご利用ください。後継者問題や農機・農薬等の費用を考えた上で、米の価格設定を検討してほしいです。昨年、JA湘南は全国的にみても高値の価格設定をしています。今後も安定価格を維持するため、引き続き出荷をお願いします。また、後継者対策や遊休農地減少のための取り組みなど、今後もさまざまなことに取り組んでまいります。米の追肥検討会は毎年開催してほしいです。情報を早めに出していただき、指導をお願いします。追肥検討会は、各地域で毎年決まった時期に開催しています。今後も地域と連携しながら定期的に開きたいと考えています。また、秋には県農業技術センターのアドバイスをもらえる水稲栽培講習会を開催しています。夏の高温が続く中、「はるみ」に代わる新しい米の品種について、県農業技術センターなどからの情報を教えてください。高温障害に強いと言われている「にじのきらめき」という品種があり、現在城島地区の組合員の圃場で試験栽培をしています。試験栽培の結果はまだ出ていませんが、食味が良く、比較的収量も多いと言われています。しかし、「はるみ」は過去に特Aを受賞したという実績や強化栽培米としての強みがあります。神奈川県の米のほとんどが学校給食米として出荷されていることもあり、一定の価格を維持できています。新たな品種の導入が農家の手取り向上につながるかを検討し、JA全農・学校給食会と交渉しながら切り替え時期などを話し合ってまいります。
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