JA湘南広報誌_10月号
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4SHONAN クリマサリは、平塚市大野地区特産のサツマイモで、ほくほくした食感とまろやかな甘みが特徴です。市街化などによる栽培面積の減少に加え、ねっとりした食感の甘みが強い他品種が主流となったこともあり、市場に出回る量が少ない「幻の芋」と呼ばれています。 今回は、クリマサリを栽培するJA甘■部会の取り組みやおすすめの食べ方、加工品などを紹介します。 クリマサリの生産者で組織するJA甘■部会では、現在14人が栽培に取り組んでいます。栽培講習会や苗の定植前と後に生産者らが畑の巡回を行うなど、品質向上に努めています。2021年には、組織的な生産体制と栽培技術の向上・継承に取り組む活動などが評価され、「幻の平塚クリマサリ」として「かながわブランド」に登録されました。 4年前からは共同圃場での栽培にも力を入れています。作付けされていない地区内の畑を有効利用し、定植や収穫などを部会員が協力して実施。今年は栽培面積を昨年の10㌃から35㌃に拡大し、一層の生産量アップを図っています。 今シーズンも多くのクリマサリが順調に収穫されています。JA甘■部会では11月上旬まで、製菓会社やJA直売所「あさつゆ広場」などへ約17㌧を出荷する予定です。 出荷初日の8月30日には、JA平塚営農経済センターで目合わせ会を開催。部会員とJA職員が重さや形などの出荷規格を確認しました。 吉川市郎部会長は「クリマサリは、地元で昔から栽培されてきた大切な品種。今後も部会員で協力し、収量増大などに尽力したい」と意気込みました。JA甘■部会とクリマサリ今シーズンも出荷順調!「幻の芋」クリマサリを大調査!

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