みんなの 健康11SHONAN展示作品展示場所展示期間「膵がん」は膵臓にできる顔つきの悪い腫瘍のことです。世界中で膵がんになる人は増加の一途を辿っており、国内で4番目(男性4位、女性3位)に死亡数の多い難治性がんとして多くの人を苦しめています。膵がんになる要因はさまざまで、タバコやお酒、糖尿病といった生活習慣病もそうですが、家系内の「遺伝」要素もリスクとして近年注目されています。しかし、「B型/C型肝炎→肝がん」といったように、膵がんの引き金になる大きな原因は見つかっておらず、肝炎ウイルス治療のように、予防する有用な手立ても現在見つかっていません。代表的な症状としては、「お腹または背中の痛み」と「黄疸(=皮膚や眼が黄色くなる)」があげられます。一方、無症状の段階から健診の腹部超音波検査や血液検査の腫瘍マーカーで拾い上げることがとても難しい病気とされています。現在、早では、膵がんになったらどうすればいいのでしょうか。見つかった膵がんが「取り切れる」状態であれば、基本的には手術が選択肢となりますが、他のがんよりも手術による体の負担が大きいため、化学療法や放射線治療を行う割合も増えています。また、「がんゲノム医療」など個別化医療や治療薬開発・研究も進んでいます。このように膵がんの治療は近年発展してきていますが、早期発見率が低いことから、5年生存率は他のがんと比べても圧倒的に低いままです。当院では消化器内科・外科合同で速やかに方針を決めて、患者さんに合わせた医療を提供しています。症状や検査結果で悩んでいる場合にはお早めにご相談ください。JA神奈川県厚生連 伊勢原協同病院外科医長 阿部 紘大期発見に推奨されている検査はMRIや超音波内視鏡検査、造影CT検査といった画像検査ばかりです。手作りクッション正月飾り着物リメイクバッグ・洋服 などJA本店1階ロビー1月〜2月末頃まで今回は大山支部からお届け! JA女性部では、活動などで制作した手芸品を展示しています。本店にお立ち寄りの際はぜひご覧ください。膵がん克服を目指して
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