JA湘南広報誌_5月号
4/12

同組合では、定期的なほ場巡回を行うことで、生育状況の確認や病害虫の早期発見・対処につなげています。例年8月には、県農業技術センターの職員を講師に招いた栽培講習会も開催。組合員に適切な栽培管理や病害虫防除の方法を学んでもらうなど、技術の向上を図っています。一部の組合員は、キク科の多年生植物のステビアを原料とする有機肥料を使用。糖度の上昇による食味向上につなげています。同組合の山口晋組合長は、平塚市東真土のハウスでトマトの栽培に取り組んでいます。山口組合長は、1つの苗から2本の軸を伸ばす2本仕立てを採用することで、収量のアップを図っています。山口組合長は「今シーズンも甘みと酸味のバランスや食感の良いみずみずしいトマトに仕上がった。丹精して栽培した新鮮なトマトをたくさんの人に味わってもらいたい」と笑顔で話します。同講座は、来年2月まで講義と実習を合わせ22回実施予定。JAの営農技術顧問が講師を務め、小松菜やニンジンなど、17品目の露地野菜の栽培方法を指導。また、刈り払い機などの農業機械の安全な操作方法、農薬の適正使用などの研修の他、JAの直売所出荷に向けた販売方法や出荷者登録についても講義を行う予定で、生産から出荷までの基本的な流れを学んでもらいます。受講者にくわの使い方を説明する営農技術顧問㊨JAは4月6日、地域農業者を育成する「農業活性化講座」を開講しました。今年度は定年帰農者や新規就農者など14人が受講。1年を通じて営農技術の習得を支援します。当日は、JAの営農技術顧問らが、参加者5人に適切なナスの剪定方法や病害虫対策などを説明しました。説明後は、事前に行っていた土壌診断の結果を基にした検討会を実施。JA施肥マイスターの資格を持つJA職員が、参加者一人ひとりに土壌改良に必要な成分などを助言しました。6トマトの生育を確認する山口組合長土壌診断の結果を基に生産者㊨と話すJA職員JAでは、土壌診断を通じた生産者の営農のサポートに力を注いでいます。4月5日には、JA露地野菜部会が「ナス共販栽培講習会・土壌検討会」をJA平塚営農経済センターで開催。ナス生産者への適切な栽培方法の説明や施肥指導の資格を持つ職員による良質な土壌づくりに向けた個別相談を行いました。SHONAN●しょうなんトマト出荷本番甘みと酸味のバランス抜群JA管内で、かながわブランドに登録されているハウストマト「しょうなんトマト」の出荷が本番を迎えています。今シーズンは、JAハウストマト出荷組合に所属する組合員計17人が、7月上旬まで、県内5市場へ出荷する計画です。●担い手育成に注力農業活性化講座を開講●土壌診断基に助言生産者の営農をサポート

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る