JA湘南8月号
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部会員は「腰を曲げずに引っ張るだけで移植できるので、体への負担が少ない」と話しました。JA担当者は「国産麦の需要が高まる中、これからも集荷や検査などを通じて、生産者をサポートし、生産量の増加につなげていきたい」と話しました。移植機での作業を体験する部会員JA露地野菜部会城島支部は7月5日、簡易移植機「ひっぱりくん」の使用方法を学ぶ研修会を開きました。作業の省力化を図ることで露地野菜の生産量を増やし、遊休農地の解消にもつなげようと、移植機を部会で購入。部会員への貸し出しも予定し、当日は部会員6人がネギの定植作業を体験しました。研修会では、紙製のチェーンポットの先端を固定し、後ろ向きに立った状態で移植機を引っ張り、7枚のパレットの移植を30分ほどで終わらせました。麦を検査するJAの農産物検査員JAは7月8日、下谷検査場で、2022年産麦の集荷と検査を行いました。伊勢原市内4戸の生産者が「農林61号」や「ユメカオリ」「チクゴイズミ」などの普通小麦を約11㌧持ち込みました。検査では、JAの農産物検査員が、麦の大きさや粒ぞろい、色などを丁寧に確認。天候の良さもあり、22年産麦も品質は良好でした。生産された麦は、県内のパン屋などに出荷される予定です。同土地改良区では、2021年3月にドローンを導入。30㌃の水田でドローンを使用した場合、離陸から除草剤の散布、着陸までを約5分で行えます。7月3日に伊勢原市小稲葉の水田で行った散布作業には、操縦士2人を含む組合員ら計8人が作業を見守りました。「湘南の輝き」を選果機に入れる生産者高糖度ハウスミカン「湘南の輝き」の出荷が最盛期を迎えています。今シーズンは、JAハウスみかん組合に所属する大磯町と二宮町の生産者5戸が、計81㌃で栽培。8月下旬まで、JA直売所「あさつゆ広場」「あふり~な伊勢原店・比々多店」の他、県内5市場に約22㌧を出荷する見込みです。「湘南の輝き」は、JAが2005年に商標登録した糖度12以上の甘味が魅力のハウスミカン。水管理を徹底し、木の水分吸収を抑えることで、高糖度を実現しています。露地ミカンに比べ、3カ月ほど早く収穫でき、専用の化粧箱に入れて販売していることから、お中元などの贈答品としても人気があります。農業用ドローンを操縦する組合員伊勢原市大田地区土地改良区は、農業用ドローン(小型無人飛行機)を導入し、稲作作業の効率化を進めています。現在は、ドローン2台を所有している他、12人の営農組合員が操縦士免許を取得。高齢化が進む組合員の積極的な活用が期待されています。6SHONAN●部会で簡易移植機導入  作業省力化に期待●2022年産麦を検査 伊勢原市内4戸が生産●甘味たっぷり! 「湘南の輝き」出荷ピーク●ドローンで除草剤散布 稲作作業の効率化へ

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