JA湘南 ディスクロージャー2021
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14少ないし消失し、金融機関が損失を被るリスクのことです。なお、資産自己査定の結果、償却・引当が必要な場合は「資産の償却・引当基準」に沿い貸倒引当金等を計上し、資産及び財務の健全化に努めております。信用リスク管理の柱である「資産査定規程」「資産査定事務要領」「資産の償却・引当基準」を定め、統一した基準を制度化しています。これに基づき当JAが保有する総資産を査定し、その回収の危険性または価値の毀損の危険の度合いを測定し、適正な償却・引当を決算に反映させています。与信にかかわる資産の自己査定は、各店舗及び本店の融資部門で第1次査定を行い、リスク管理部門が第2次査定を行い、さらに営業推進部門・審査部門から独立した内部監査部門の検証を経て、経営層の理事会や監事に報告される体制となっています。当JAでは、金利リスク、価格変動リスクなどの市場性リスクを的確にコントロールし、財務の健全性維持と収益力強化とのバランスを重視した管理を行うためにALM委員会を設置し、経済・金融情勢の変化に伴い発生する市場リスクを極力回避し、安定的収益を確保するための運用方針を協議・決定しています。また、随時、金利設定委員会を開催し、貯金(調達)、貸出金(運用)金利体系の適切な設定に努めております。一次査定〔貸出金〕各店舗・融資部門監 査 室二次査定〔購買未収金〕各店舗・購買部門〔販売未収金〕販売部門理 事 会企画管理部〔有価証券等〕〔その他資産〕資金部門各主管部署監 事金融自由化の進展と多様化する組合員・利用者のニーズにお応えするため、JAの信用業務も事務量の増加とともに高度化・複雑化し、これに伴うリスクも増大しております。当JAでは、これらの諸リスクを的確に把握し、常に適切な対応ができるよう、体制の整備に取り組んでおります。当JAでは、「資産の健全性」を維持・強化するために、従来より審査機能(企画管理部リスク管理課)と業務推進機能(金融部融資課)を分離することで、厳正な審査のもと、貸出利用者の信用力、事業計画、返済能力等に十分留意しつつ健全な貸出の実行に努めております。信用リスク管理信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産(オフ・バランスを含む)の価値が減市場リスク管理市場リスクとは、金利、為替、株式等の様々な市場のリスクファクターの変動により、資産・負債(オフ・バランスを含む)の価値が変動し、損失を被るリスクや、資産・負債から生み出される収益が変動し損失を被るリスクのことで、主に金利リスク、価格変動リスクなどのことです。リスク管理への取り組み自己査定制度自己査定体制リスク管理の体制

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