キュウリカ ボ チャ 野菜の中でも栄養価の高さがトップクラスのカボチャ。ヘタがコルクのように乾いていて、果皮のツヤやしっかりと重みのあるものを選ぶのがおすすめです。〇展着剤とは 病害虫や植物の表面への付着、拡展、固着を良くする目的で、農薬を散布する際に、現場で添加する農薬のひとつです。製品化されている展着剤のうち、約9割は「界面活性剤」が配合されています。一部植物体や昆虫の表皮はクチクラ層や微細な毛で覆われており、水を弾く(濡れにくい)性質があります。そのため、農薬が散布されても表面張力で水滴となり大部分が流れ落ちてしまいます。展着剤を加えることで表面張力が小さくなり、薬液が弾かれにくく(濡れやすく)なります。その結果、薬液の付着が良くなり、薬液の量を減らすことができます。〇主な展着剤の種類 展着剤は機能面から一般展着剤、機能性展着剤、固着剤に大別できます。[一般展着剤] 展着剤の中で最も種類が多く、表面張力を下げることにより、散布薬剤の拡展性を改善し、濡れにくい作物や病害虫への付着を良くします。[機能性展着剤 (アジュバント)] 一般展着剤に比べて高濃度で使用される場面が多く、農薬成分の作物体への浸透移行を高める機能を持ちます。[固着剤] 殺菌剤などで、初期付着量を増やすことで耐雨性を高め、残効性を延ばす効果があります。〇使い方と注意 最初に薬剤の分散性を高める展着剤を入れます。二番目に乳剤を入れてよく混ぜ、最後に水和剤、フロアブル剤を入れます。入れる剤の種類の頭文字から「テ(展着剤)・ニ(乳剤)・ス(水和剤・フロアブル剤)」と覚えておくと便利です。一部の展着剤は、最初に入れることを推奨していないため、ラベルの注意事項を確認してください。〇薬害について 展着剤を上手に使うと薬剤の効果を高めつつ薬液の量を減らすことができますが、幼苗時や高温時など、条件により薬害が助長されることがありますので、注意してください。9 SHONAN花き栽培における展着剤の使用ついて JA管内では、7月から露地栽培のキュウリの出荷が始まっています。イボがある品種の場合は、チクチクするくらいとがっているものが新鮮とされています。県農業技術センター農作業メモ
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