増田定二年頭のご挨拶新年、明けましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素よりJAの事業に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。昨年は、元日に発生した能登半島地震やその後の大雨、台風などの自然災害、記録的な酷暑が猛威を振るいました。さらに、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の悪化を起因とした継続的な肥料・生産資材の価格高騰などもあり、営農環境においては非常に厳しい一年となりました。また、店頭から米が姿を消した昨夏の「令和の米騒動」に端を発し、JA大型直売所でも、新米の販売数量を制限するなどの事態となりました。需要と供給のバランスは、依然として予断を許さない状況ではありますが、JA大型直売所等での販売や業務用米・学校給食用米の供給をより安定的に行うため、生産者の皆さまのご理解・ご協力を賜りたいと存じます。一方、『JA湘南農業まつり 2024~地域とつなぐ「食と農」~』を11月16日に本店で開催するなど、明るい話題もありました。組合員・地域住民・JA役職員が一堂に会した農業まつりには、多くの方々にご来場いただき、安全・安心な農畜産物の供給と地域社会に貢献する農業の素晴らしさを多方面にPRすることができました。農政面に目を移しますと、昨年5月に、「改正食料・農業・農村基本法」が可決・成立しました。改正基本法では、食料の持続的な供給が行われるよう、農業者、食品事業者、消費者などにより、持続的な供給に要する合理的な費用が考慮されることが必要とされています。特に、消費者の理解醸成が極めて重要であり、生産コストを考慮した適正な価格形成が図られるよう、地域住民に波及する理解対策の実施が求められています。当JAも「食」と「農」の重要性を消費者JA湘南 に訴え、持続可能な農業経営が展開できるよう、生産者の皆さまに寄り添った活動を進めてまいります。令和7年度は、JA湘南「第3次3か年プラン」がスタートする年となります。これまでの「第2次3か年プラン」で取り組んできた「取り組みへの基本姿勢」を引き続き柱とし、地域農業振興計画等の取り組みを通じた農業所得向上の実現、協同の理念に基づく組織活動の展開、農業振興・組織・事業を支えるJA経営の強化に取り組んでまいります。経営計画では、持続可能なJA経営基盤の確立・強化に向けた「店舗事業再構築」「営農・経済事業の採算性改善」など、抜本的な経営改善の実施や効率化戦略の実現を目指し、中長期を捉えた部門別損益計画及び総合収支計画を策定してまいります。組合員の皆さまには、一層のご指導・ご鞭撻をいただきますようお願い申し上げます。結びに、旧年中のご厚情に心より御礼申し上げますとともに、皆さまの益々のご発展をお祈り申し上げ、年頭にあたってのご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。代表理事組合長 3SHONAN
元のページ ../index.html#3