9SHONAN パンジー・ビオラの育苗は台風や秋雨の時期をまたぐため、さまざまな病害を受けやすくなります。その中でも近年、特に発生が多いのが「疫病」です。今回は疫病の特徴とその防除方法を紹介します。~病徴及び病原菌の性質と伝搬~ 特徴的な病徴として、感染した植物体は地際が水浸状になり、短時間で植物全体が軟腐し枯死します。病原菌は「フィトフトラ属」と呼ばれる糸状菌の一種であり、パンジー・ビオラをはじめ多くの花き トウモロコシは、鮮度が落ちやすいので、新鮮なうちに調理して食べましょう。すぐに食べない場合は、蒸す・ゆでるなどの加熱調理後、密封して冷凍保存するのがおすすめです。類で感染報告がされています。本菌は水中を遊泳できる遊走子を放出するため、降雨や灌水などにより隣接したポットに次々と伝搬していきます。また、植物組織中に厚膜胞子と呼ばれる耐久体を作り、植物の残渣中などで長期間、生存することができるため、前作や前年度に発生した圃場で再発しやすいです。~防除~・環境を整備する 本菌は前述のように主に水で伝搬するため、露地栽培では降雨などでポットが冠水しないよう、逆さにしたカゴトレーやSSトレーなどで高畝を作ります。さらに、台風が通過する直前は、雨滴や風擦れで植物がダメージを受けないよう不織布などで畝ごと被覆して保護します(台風が通過後、すぐに除去します)。温室栽培でも雨がかかる窓際や天窓の下、ガラスの隙間から雨滴が落ちる場所などで発生することがあるため、露地栽培と同様に注意が必要です。・灌水に気を付ける 本菌は多湿条件を好むため、ポット内及び植物の地際が過湿にならないよう、高水圧による頭上からの灌水は避け、低水圧でポットの縁から水を回し込むように灌水してください。・見つけたら早期撤去する 本病害は発生から枯死までのスピードが速く、対応が遅れるとトレーや畝全体に被害が拡大しやすいです。発生したポットを見つけたら、圃場内に放置せず、直ちに隔離し、栽培に影響のない場所に廃棄してください。県農業技術センタートウモロコシナスナスの皮の色素は「ナスニン」というポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、生活習慣病の予防などの効果が期待されます。煮る、焼く、揚げる、漬けるなど広い用途で楽しめます。農作業メモパンジー・ビオラの疫病について
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