11SHONAN「大津四号」や「青島温州」は大果になりやすいため、9~10月に摘果を行います。摘果時期を遅らせることにより、果実肥大が抑制され、品質良好な中玉果の割合が増加します。ただし着花の多い樹や樹勢が低下した樹は、7月~8月に枝ごとの摘果を行い、来年の結果母枝を確保しましょう。[夏肥] 夏肥は養分吸収の盛んな時期と一致するため、施肥効率が高く、新梢の充実や翌年の花芽分化、隔年結果性の抑制のために重要な肥料です。10アール当たりの成分量で窒素12㌔、リン酸10㌔、カリウム10㌔を5月と6月の2回に分けて施用しましょう(神奈川県作物別施肥基準令和5年5月時点)。 また、気温の上昇や梅雨に伴う降水量の増加によって夏草の生育が盛んになります。夏草が多いと、夏肥の競合や株元にゴマダラカミキリの被害を受ける危険性が高くなるため、しっかりと除草を行いましょう。[病害虫防除] 6月中~下旬は、黒点病、ミカンハダニ、カイガラムシ類、ミカンサビダニ、チャノキイロアザミウマの防除適期です。黒点病にはジマンダイセン水和剤を散布してください。黒点病は降雨量が多いと多発します。散布後に250mm以上の降雨があったときは再度散布をしましょう。ミカンハダニとカイガラムシ類には、マシン油乳剤(97%か98%)を、ミカンサビダニとチャノキイロアザミウマには、ハチハチフロアブルまたはコテツフロアブルを散布してください。 農薬の使用にあたっては、最新の登録内容に基づいて使用してください。県農業技術センタージャガイモキュウリ みずみずしく、爽やかな風味が楽しめるキュウリ。食べる前に板ずりをすると色が良くなり、皮もやわらかくなります。サラダや酢の物、漬物などの生食はもちろん、炒めて食べるのもおすすめです。[摘果] 摘果の目的は、隔年結果の是正、果実肥大の適正化、果実品質の向上などです。着花量は園地や樹によってばらつきがあるため、状態をよく確認し、適切な作業を行いましょう。 摘果する果実は、内成り果や裾成り果、極大果、極小果、奇形果、病害虫被害果、キズ果です。横向き、下向きの果実を優先して残しましょう。最終的な着果量は、葉果比20~25程度が目安です。 ビタミンCが豊富なジャガイモは、抗酸化作用などが期待されています。高血圧予防の改善につながるとされるカリウムが多いのも特徴です。購入時は、重量感があるものを選ぶのが良いとされています。農作業メモミカンの管理について
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