JA図画コンクール2022 作品集
6/20

4 青い空に緑の山並みを背景に、黄金色の風景が一面に広がっています。手前には刈った後の切り株、後ろにこれから収穫する稲、遠くに刈った稲を天日干している昔ながらの「稲は架さ掛け」が見えます。 いくつもの手間を掛けて、ずっしりと実った黄金色の稲穂が、丁寧に一粒ずつ表現されています。年を重ねてきた仲の良い夫婦が、満足げに微笑んでいます。麦わら帽子のデザイン、女性の紅潮した頬、腕抜き、手袋に至るまでよく観察されながらも、シンプルに表現されています。誠実そうな生産者の夫婦が、「今年も美味しくできたよ!みんな沢山食べてね。」と言っているようです。豊かな実りと温かな感情が伝わって来る作品です。 手前から奥にかけて遠近法で広がりを持たせ、穏やかで落ち着いた色調の中にも、稲穂の黄色と、素朴な藍色の作業着が補色関係になっていて、お互いを引き立て合い印象的な作品になっています。「自信作です。召し上がれ。」秦野市立大根小学校5年西中 聡理入賞作品神奈川県知事賞

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る