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ベランダでできるキッチンガーデン「3月」

 

ラディッシュ(アブラナ科ダイコン属)

ベランダ栽培

半世紀前までは、野菜が新聞や雑誌に取り上げられることはめったにありませんでした。ありふれた日常的なものには読者は関心を示しません。現在は一般消費者と野菜畑には距離ができ、ダイコンを引き抜いたことのない子どもも多くいます。

新聞や雑誌の野菜の表記は漢字、平仮名、片仮名と、各社さまざまです。農林水産省では流通関係は平仮名表記、研究関係は片仮名表記が多いようです。ラディッシュの場合、和名表記は、二十日大根、廿日大根、はつかだいこん、ハツカダイコン。ラディッシュは和名のように夏は20日で、春と秋は30~40日と、短期間で収穫できる根菜です。

ラディッシュは畑がなくてもベランダで初心者でも簡単に栽培できます。スーパーではラディッシュは5株で数百円ですが、種は1袋に数百粒入って数百円です。1袋で数回種まきができ、栽培過程も楽しむことができます。

プランターに市販の培養土を入れ、日当たりと風通しの良い場所で栽培します。

種はばらまきも筋まきもできますが、筋まきの方が後の管理が楽です。1~2cm間隔に種まきし、約1cmの覆土をします。上から軽く押さえてから、たっぷり水やりをし、発芽するまでは土が乾かないようにします。

発芽したら順次間引きをし、本葉4~5枚までに株間を5~6cmにします。栽培期間が短いので、肥料入りの培養土なら追肥は不要です。肥料が多過ぎると、根の形が乱れることがあります。1週間に1度、1000倍の液肥を水やり代わりに施す程度なら問題ありません。

根の直径が2cmになった物から収穫します。収穫が遅れるとす入りや裂根の原因になります。

赤色は食欲をそそるといわれています。赤色のラディッシュをサラダに入れるだけで、食卓が明るくなります。取り立て新鮮なラディッシュの食感と彩りをお楽しみください。

土壌医●藤巻久志

藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土づくりに関して幅広くアドバイスを行う。