平成16年度体験水田体験記録
体験水田の講師たち
第1回 田植え 番外編1:米ぬかで雑草抑草? 第2回 中耕除草
第3回 中耕除草 体験水田の稲も出穂 第4回 かかしづくり
第5回 稲刈り 第6回 脱穀・もみすり 番外編2:乾燥終了し検量
 

暑い日差しの中、楽しく田植えを行った 第1回 田植え


 
平成16年6月5日(土)
 午後2時から

↑ 暑い日差しの中、楽しく田植えを行った

地元農家の指導のもと、汗にじむ晴天の中で75人が田植えを楽しむ
 JA田奈の組合員らで組織される田奈恵みの里推進委員会は6月5日(土)、JA田奈本所近くの水田で体験水田を開催。地元農家8人が指導にあたり、地域住民25組75人が田植えを楽しんだ。
 この催しは「地元農家が田植えから収穫まで丁寧に指導する」を合い言葉に、今年で8年目を迎える。生産したお米が持ち帰れることでも人気があり、同JAのホームページや横浜市の広報での募集には応募が殺到するなど、市民の農業への関心の高さが伺える。
 参加者は、体験水田についての説明を聞いた後、650平方メートルの水田に移動。田植えを行う苗を20センチほどの大きさに分けて水田に投げ入れた。田植えはその苗を片手に、4本ほどの苗を人差し指と中指にはさみ、講師が引くロープの目印に従って植えた。始めのうちは、植えた苗が浮き上がったりしたものの、講師の指導を受けるうちに上手に田植えができるようになった。
田植えなどの説明を聞く参加者 ワクワク・ドキドキしながら水田へ移動
↑ 田植えなどの説明を聞く参加者 ↑ ワクワク・ドキドキしながら水田へ移動
 子どもたちは、水路で水遊びをしたり、水田の中で座りながら田植えをする子もいて、触れ合うことの少なくなった自然を満喫していた。
 妻と子の四人で参加した三次貴夫さんは、「妻も私も大坂出身のため米作りの経験はなく、子どもたちにも経験させたくて参加した」と話し、子どもと一緒に泥だらけになりながら楽しんだ。
 この体験水田は、田植えから収穫、脱穀・もみすりまでの六回を予定。参加費は傷害保険料込みの一組6500円となっている。
田植え前に苗を小さく分け水田へ投げる 小分けした苗を片手に田植えを実践
↑ 田植え前に苗を小さく分け水田へ投げる ↑ 小分けした苗を片手に田植えを実践
ロープの目印へ苗を 中には水田に座り田植えをする子も 水路で遊ぶ子たち
↑ ロープの目印へ苗を ↑ 中には水田に座り田植えをする子も ↑ 水路で遊ぶ子たち

番外編1              
米ヌカをまき、コナギなどの
水田雑草の発芽の抑制を

苗直しも行う

平成16年6月10日(木)
 
事務局委員および職員
(高橋、井汲、秋元、飯田)
※この体験水田は、種子消毒に農薬を使用しているため、完全な無農薬栽培ではありません。
 また、状況により、稲の生育に影響を及ぼすと思われる場合、必要最小限の除草剤等農薬を使用する場合があります。
米ぬかをまいている様子
↑ 米ぬかをまいている様子

環境にやさしい米作り 米ヌカ使用で雑草抑草!
 田奈恵みの里推進委員会は6月10日(木)、田植え5日後となる水田に、雑草抑草に米ぬかをまいた。作業を行ったのは同会委員の高橋定雄さんと職員3人。まきやすいように堆肥を混ぜた米ぬか75キロを水田の表面に均一にまき、あわせて苗直しの作業も行った。
 田植え後の水田に米ぬかをまくと、ぬかが分解された後の有機酸が、コナギなどの雑草の発芽を弱める効果があり、除草剤を使わない方法として、環境保全の点からも全国的に利用が増えている技術である。
 体験水田では、これから除草作業を2回行う予定。参加者に農薬の必要性を感じてもらうには良い作業だが、真夏の炎天下での作業となるため少しでも省力化につながればと2年前より試験的に行っている。
 このぬかまきについて同委員会は抑草効果以外にも「収穫量にも影響があるのでは」と話している。

小さかった稲がここまで育ったよ
↑ 小さかった稲がここまで育ったよ
第2回 中耕除草
     (草取り)

 
平成16年7月3日(土)
 午後2時から

講師の指導のもと草取りを行った体験水田 水田の両側から中央へ草取りを行った
↑ 講師の指導のもと草取りを行った体験水田 ↑ 水田の両側から中央へ草取りを行った
コナギなどの草と藻が一面に 黄色いのが藻 中腰はつらい! 草取り後の水田
↑ コナギなどの草と藻が一面に、、、黄色いのが藻 ↑ 中腰はつらい! ↑ 草取り後の水田

真夏を思わせる陽気の中、汗を拭きながら水田の雑草や藻を取り除いた
 田奈恵みの里推進委員会は、体験水田の2回目となる中耕除草(草取り)を7月3日(土)に開催。地域住民17組53人が参加し、地元農家7人が指導にあったった。
 この作業は、稲に多くの肥料分を吸わせるために雑草を取り除くもの。除草剤を使っていないため非常に重要な作業となり、新しい根を伸ばすためにも必要となる。また、水田に入ることや、草取りで土がかき回されることで土中に酸素が供給され、有機物の分解を促し稲の生育を良くする効果がある。
 当日は、一面が黄色くなるほどの藻で水田が覆われ、コナギやヒメミソハギなどの雑草も多く見られる状況。参加者らは講師の指導に従い、水田の両端に分かれて中央に向かって藻や雑草を取った。作業の途中、参加者の草取りを見た講師は「草の上だけじゃなく根から取らないと意味がない」と呼びかけ、講師らは参加者が行ったの草取り後のフォローを行っていた。
青空の下で草取り 虫取りを楽しむ子どもたち かえるゲッツ! 子どもたちも活躍
↑ 青空の下で草取り ↑ 虫とりを楽しんむ子どもたち ↑ かえるゲッツ! ↑ 子どもたちも活躍

第3回 中耕除草
     (草取り)

 
平成16年7月24日(土)
 午後2時から
さあ、草取りを始めるぞー!
↑ さあ、草取りを始めるぞー!
雑草が復活!厳しい暑さの中、作業後のスイカは美味しかった
 田奈恵みの里推進委員会は、体験水田の3回目となる中耕除草(草取り)を7月24日(土)、12組35人が参加し地元農家6人が指導にあたり行われた。
 赤とんぼが飛び交う水田には、前回の草取りより3週間しかたってないにもかかわらず、藻や雑草が生い茂り、汗ばむ陽気の中で参加者同士協力をして作業を行った。作業後には恵みの里推進委員会から冷たく冷やした地元のスイカが振る舞われ、子どもたちは大喜び。みんなで食べきれないほどのスイカをほお張り、疲れた体をいやした。
また雑草だらけに 稲も良く育っている 子どももお手伝い コナギがいっぱい
↑ また雑草だらけに ↑ 稲も良く育っている ↑ 子どももお手伝い ↑ コナギがいっぱい
あー疲れた
↑ あー疲れた・・・

8月9日、体験水田の稲もようやく出穂。14日の鳥よけ作業にちょうど良い
水田の中間を除き、ほぼ出穂した 白く小さい稲の花が咲いた
↑ 水田の中間を除き、ほぼ出穂した ↑ 白く小さい稲の花が咲いた

ユニークなかかしがずらりと並んだ 第4回 かかしづくり
(鳥よけづくり)

 
平成16年8月14日(土)
 午後2時から
↑ ユニークなかかしがずらりと並んだ

穂が出そろった水田に16体のかかしが出現。防鳥糸もはり鳥害対策も万全!
 田奈恵みの里推進委員会は8月14日(土)、体験水田の第4回「かかしづくり」を開いた。地元農家ら8人が先生役を務め、15組52人の家族連れが挑戦した。
 6月初めに田植えした水田には9日に出穂がみられ、当日には全体的に穂が出そろった状態。鳥よけ作業に良い時期にあたるとともに、参加者は珍しい白く小さな稲の花を観察することができた。
竹で骨組みを わらで肉付け 顔や模様を描いた
↑ 竹で骨組みを ↑ わらで肉付け ↑ 顔や模様を描いた ↑ かかしが完成
 作業は、竹を使って骨組みを作製し、わらで肉付け。古着や白い布をかぶせ、子どもたちがマジックで思い思いの顔や模様を描いた。頼りのお父さんたちも針金などの扱いに四苦八苦。子どもをそっちのけで作業に熱中し、約1時間ほどで16体のユニークなかかしが出来上がった。
 参加者した子どもたちは「鳥からお米を守ってくれるといいね」と話し、収穫に胸を膨らましている様子。水田には作業中に講師らによって防鳥糸も張られ、鳥害対策も万全。完成したかかしも稲の間に立てられ、次回の稲刈りまで水田を見守る。
防鳥糸も張った かかしを持って水田へ かかしがずらりと並んだ
↑ 防鳥糸も張った ↑ かかしを持って水田へ ↑ かかしがずらりと並んだ
かかしを水田へ トンボも訪問 16体のかかし 収穫まで見守る
↑ かかしを水田へ ↑ トンボも訪問 ↑ 16体のかかし ↑ 収穫まで見守る

第5回 稲刈り


 
平成16年10月2日(土)
 午前10時から

※天候や稲の状況から9日より変更
待ちに待った収穫を楽しんだ
↑ 待ちに待った収穫を楽しんだ

稲の生育が早く予定よりも1週早めて稲刈り行う
 田奈恵みの里推進委員会は10月2日(土)、待ちに待った体験水田の稲刈りを行った。地域住民ら18組58人が参加し、地元農家ら13人が指導にあたった。
 ここまでの稲の生育は、天候に恵まれたことから生育が早く「稲刈り」と「脱穀・もみすり」の両日とも1週間予定よりも早められて開催された。
 当日は稲刈りの簡単な説明の後、ノコギリかまが参加者に手渡され水田に入った。水田では委員らが稲刈り機(バインダー)での稲刈りを実演。参加者は手刈りとの違いを体感し、農家からわらを使った稲の結束方法を教えてもらい、刈り取った稲を結束した。
 一方、「はさ」という稲干し竿を水田に立て、結束した稲を隙間無く掛けていき(はさ掛け)、鳥よけ用の網を全体に掛けて稲刈り作業を終了した。
鎌を使って稲刈りをする子どもたち 鎌を使って稲刈りをする子どもたち 稲刈りを楽しんだ 稲をわらで結束
↑鎌を使って稲刈りをする子どもたち ↑ 稲刈りを楽しんだ ↑ 稲をわらで結束
稲干し竿に結束した稲を掛けていく お疲れ!あとは網を掛けて自然乾燥を待つだけ
↑ 稲干し竿に結束した稲を掛けていく ↑ お疲れ!あとは鳥よけ網を掛け自然乾燥を待つだけ

脱穀の風景。積極的に作業へ参加する子どもたち 第6回 脱穀・もみすり


 
平成16年10月16日(土)
 午前10時から

※天候や稲の状況から23日より変更
天候不順により脱穀作業のみ
↑ 脱穀の風景。積極的に作業へ参加する子どもたち

ようやく半年間の努力が「もみ」という形に!稲刈り後の天候不順から乾燥機使用
 田奈恵みの里推進委員会は10月16日(土)、体験水田の最後の作業として脱穀作業を実施。21組67人の家族連れでにぎわい、地元農家ら12人が指導にあたった。
 当初の予定では「もみすり」作業まで行い、その場で検量をして参加者へ玄米を配布することになっていたものの、稲刈り後から天候が一転。台風22・23号などの影響からまともに晴れた日も3日ほどと少なく、稲も乾燥していないのが見て分かる状態。前日の計測では、もみすりの基準とされる水分15%前後に対して、はさ掛けの内側で19%、外側で17%の数値となっていたため、当日は脱穀作業のみとし事務局対応で乾燥機を使うことに決まった。
 本来であれば自然乾燥できたのだから作業を遅らせたらいいようにも思えるが、実は乾燥が遅れると穂発芽がおきて(キヌヒカリは特に発生しやすい)大幅に収量が減ってしまうことから、今のうちに乾燥機で乾燥させるのがベストなのである。また、穂発芽は、天候以外に稲の倒伏で穂が濡れたり稲刈りが大幅に遅れた場合は立っている状態でも発芽してしまうとのこと。水分の多い状態で強行的に作業を行うと、もみすりがうまくいかなかったり、玄米での保管状態で腐ってしまったりするらしいので、水分管理は非常に重要となる。 穂発芽
穂発芽
お疲れのかかし 機械でもみとわらに 一生懸命お手伝い わらでわらを結束
↑ お疲れのかかし ↑ 機械でもみとわらに ↑ 一生懸命お手伝い ↑ わらでわらを結束
 当日は、はさ掛けした稲をハーベスターという農業機械を使い、もみとわらに分ける脱穀作業が行われた。子どもたちも積極的に作業に参加し、機械から出てきたわらを運んだり前回習ったわらを使った結束法で束ねた。参加者の中には地元農家がわらを手で編み込む姿を見て、隣で同じように挑戦する人も。農家が丁寧に指導したものの、簡単にほつれてしまったりとなかなかうまくいかず、ベテラン農家の技に関心していた。気付くと円になってみんなで挑戦。「悔しいのでわらを持ち帰って練習しよう」という人もいて、会場ではそれぞれ自分の興味のあることをして楽しんでいた。
 作業終了後にはたくさんのわらともみが山積みに。最後にかかしの片付けも行われ、約半年間の作業を締めくくった。
はさ掛けし乾燥させた稲をハーベスターへ 次から次へと機械に稲を通し脱穀した
↑ はさ掛けし乾燥させた稲をハーベスターへ ↑ 次から次へと機械へ稲を通し脱穀した
オイショ!っと 穂を集め楽しむ参加者 地元農家からわらの編み方を教えてもらった わらがたくさん
↑ オイショ!っと ↑ 穂を集め楽しんだ ↑ わらの編み方を伝授 ↑ わらがたくさん

番外編2              

脱穀後に乾燥機へ
玄米収量340kg
平成16年10月16日(土)
        〜17日(日)
 
事務局対応


 脱穀作業が終了した16日、事務局側でもみを乾燥機へ入れた。翌日には乾燥が終了し、そのままもみすり作業を行って検量を行った。
 平成16年度の収量は玄米で340kgとなり昨年よりも増収。ただし、昨年は長雨・日照不足に悩まされたことから、今年の収量は平年並み(体験水田では)。全国的には豊作である。
20日 JA田奈米倉庫で配布用の米を小分け
↑ 20日 JA田奈米倉庫で配布用の米を小分け


平成16年度「体験水田」結果
 ◎ 田んぼの広さ
          6.1畝 (610u)
 ◎ 米の収量 (玄米)
          5.66俵 340キロ
 ☆ 1組み当たり配布数量
          10キロ
  (積極的な参加者にはおまけあり)
 

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