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家庭菜園

四季の花づくり

暑い夏は水やりに気を使おう

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梅雨が明けると、雨が期待できなくなる一方、強い日差しで花壇の土はすぐに乾くようになります。土の表面が白くなったら、十分に水をやりましょう。花壇でも1日2回、やらなければならないときがありますが、土の量が少ない鉢物はなおさら気を使います。暑さや日差しで鉢土が熱くなっているときに水をやると、根を傷めることもありますので、あまり温度の上がっていない午前中にたっぷりやっておきましょう。午後は、気温が下がってきたころにします。
ただ、アサガオは夜まで水が多く残っていると、つるが伸びて大輪の花が咲かなくなる心配がありますので、午後3時ごろ以降の水やりは控えた方がいいでしょう。真昼の高温時に水をやる場合は、急に冷たい水をやると根の働きを悪くしますので、くみ置きの水をやるのがいいでしょう。
春まきの草花は短日性ですので、今からまくと、草丈が伸びないうちに、花芽ができます。背丈の短いそろいの良い開花が楽しめます。まき残した種があれば、まいてみてはどうでしょう。
ハボタンは七夕ごろにまきましょう。薄まきにして発芽させ、本葉2~3枚と7~8枚のときに植え広げて、秋の定植まで育てます。キャベツの仲間なので、チョウの幼虫が食害します。注意しましょう。
パンジーは、JAなどで売っている苗を買ってきて植えれば簡単ですが、種まきからやってみるのも面白いものです。まく時期が早いほど早く花を咲かすことができるからです。平箱に種をまいて、風通しの良い涼しい所か、空調をしている部屋に置いて発芽させます。室内に置いたもの、発芽したら室外の涼しい場所に出して育てます。

  

豪華な葉で彩るコリウス

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今月は、気温がかなり上がってきますので、アサガオ、ヒョウタン、ヘチマ、ヨルガオ、ハゲイトウ、コリウスなど高温で発芽する草花のまき時です。発芽に25度くらいの温度が必要なペチュニアは、苗物を買ってきて育てることが多いようですが、種から育てるのでしたら、今月まきましょう。
菊、ベゴニア、ゼラニウムなどは、挿し芽の好適期です。水に入れておいても発根するくらいですが、挿し床は川砂が安全で、やりやすいでしょう。半日陰程度の所に置いて管理します。
サクラソウの花は最盛期から終わりのころになります。咲き終わって、しおれてきた花殻は取り除きましょう。花殻をつけておくと種子を作るのに養分が使われ、株に行く養分が減ってしまいます。花が終わりを迎えるころになると、株元に新しい根茎ができますので、干からびないように、「増し土」という土掛けをしておきましょう。使う土は畑土で大丈夫です。
葉が黄ばんできたチューリップは、球根を掘り上げます。
ハゲイトウと共に、夏の花壇を葉の美しさで飾ってくれるのがコリウス。シソの仲間ですが、キンランジソという豪華な和名があります。シソと同様に高温でぐんぐん伸びますが、草姿を華やかにするには、適度な高さで芯を摘み、側芽を出させることです。
挿し芽をすれば簡単に発根しますので、茎葉が茂ってきたら、切り取って川砂に挿して発根させれば、苗を増やすことができます。秋以降でも10度以上なら生き続けますので、好みの容器に川砂を入れ、挿してみてはどうでしょう。

    

  

夏の夜を演出するヨルガオ

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チューリップ、アネモネ、ヒヤシンスなど秋植え春咲きの球根類は、梅雨前に掘り上げておきましょう。スイセンは毎年でなくていいのですが、3年に1回は掘り上げます。どの球根類も花が終わった後も葉が光合成をし、その栄養で球根が肥大しますので、葉が枯れない限り、梅雨入り近くまで活動させてやります。
ジャーマンアイリス、ハナショウブなどは、花が終わったらすぐに株分けします。葉は半分ぐらいに切り詰めてから、1芽ずつに分けます。根づくまで、水は控えめにします。多くの草花は花の咲く前後の植え替えはよくないのですが、アヤメの仲間は花の咲いた直後に、新しい根が伸びるので、この時期が株分け適期になります。サルビアやマリーゴールドなど、暑さに強い種は今月はもちろん、来月初めまでまけます。
そんな中、ほのかな香りを漂わせ、大きな白い花びらが夕風、夜風にゆらりとなびき、あでやかな姿を楽しませてくれるヨルガオをまいてみませんか。夕方から花開いて、夜中に咲き続け朝方にしぼみます。育て方はアサガオとほとんど同じです。アサガオのように、支柱や垣根にはわせてもよいし、あんどん仕立てでもいいでしょう。葉が大きいので、窓下など育てる場所によっては、日よけにもなります。種はアサガオよりはるかに大きく、堅いので、種の表面の一部をやすりなどで傷つけてまきましょう。ヨルガオはアサガオと同じヒルガオ科です。「ユウガオ」の名で売っている種もありますが、かんぴょうの原料にする冬瓜(とうがん)をならせる本来のユウガオ(ウリ科)ではないことを確かめてください。   

  

  

豪華な葉で彩るコリウス

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今月は、気温がかなり上がってきますので、アサガオ、ヒョウタン、ヘチマ、ヨルガオ、ハゲイトウ、コリウスなど高温で発芽する草花のまき時です。発芽に25度くらいの温度が必要なペチュニアは、苗物を買ってきて育てることが多いようですが、種から育てるのでしたら、今月まきましょう。
菊、ベゴニア、ゼラニウムなどは、挿し芽の好適期です。水に入れておいても発根するくらいですが、挿し床は川砂が安全で、やりやすいでしょう。半日陰程度の所に置いて管理します。
サクラソウの花は最盛期から終わりのころになります。咲き終わって、しおれてきた花殻は取り除きましょう。花殻をつけておくと種子を作るのに養分が使われ、株に行く養分が減ってしまいます。花が終わりを迎えるころになると、株元に新しい根茎ができますので、干からびないように、「増し土」という土掛けをしておきましょう。使う土は畑土で大丈夫です。
葉が黄ばんできたチューリップは、球根を掘り上げます。
ハゲイトウと共に、夏の花壇を葉の美しさで飾ってくれるのがコリウス。シソの仲間ですが、キンランジソという豪華な和名があります。シソと同様に高温でぐんぐん伸びますが、草姿を華やかにするには、適度な高さで芯を摘み、側芽を出させることです。
挿し芽をすれば簡単に発根しますので、茎葉が茂ってきたら、切り取って川砂に挿して発根させれば、苗を増やすことができます。秋以降でも10度以上なら生き続けますので、好みの容器に川砂を入れ、挿してみてはどうでしょう。

    

  

短日植物の種まきに工夫

イラスト今月は、種まき、植えつけなど、年間で最も忙しい月です。
気温、地温が上がり、安定してきますので、秋の作業のように、あわてることはありません。それでも、宿根草や球根類の植えつけは今月早めに終えておきましょう。球根類が、買い求めた年には花が咲くのに、翌年にはあまり咲かないのは、球根がよく育っていないためです。堆肥(たいひ)など肥料を施し、地ごしらえをして植えつけましょう。花が終わっても葉を大切にして、光合成で養分を作らせ、球根にたくさん送り込むようにします。
種をまく種類は、多くの地域で今月に入れば、いつでも発芽するでしょうから、まいていきましょう。ただ、発芽後の降霜には注意します。霜は、よく晴れ上がった、無風の夜に降りますので、そんな夜には覆いをしておきます。
また、アサガオ、オジギソウ、サルビア、コリウス、ヨルガオなどは、発芽に高い温度を必要としますので、下旬から来月に入ってからでいいでしょう。
草花には面白い性質を持ったものがあります。例えば、植えつけや種まき後、一定の日数がたつとほぼ確実に花が咲く性質です。早咲きコスモスは種まきから約60日で花が咲きます。グラジオラスは植えつけからほぼ100日です。この性質を利用して、何日か置きにまいたり、植えつけると、順次、花を見ることができます。
また、これからまくものは多くが、日長が短くなってから花を咲かせる短日植物ですが、秋咲きのコスモスも短日植物ですので、早くまいても、伸び過ぎて倒れやすくなります。大きくせずに、花を咲かすには7月になってからまくと、まとまりのある姿で花を咲かすことができます。アサガオも、あまり早くまいても、つるが伸びるだけの期間が長くなってしまいます。   

  

苗植え適期、種まきはゆっくり

秋まで育ててきた草花の定植、春まき草花の種まきの時期になるので、花壇の準備をしておきましょう。冬の間に荒起こしをしておいた花壇の土を砕いて、細かく耕します。
消石灰を1平方m当たり100gほどまき、堆肥(たいひ)をバケツ1~2杯入れます。雑草の根や石も取り除いておきましょう。
植えつけの間隔は、草丈がどのくらいになるかで決めますが、小形の草花イラストは12~13cm、大形の草花では30~40cmにしましょう。植えつけ後は根づくまで水をたっぷりやりますが、根づいた後は土が白く乾いたらやる程度でよいでしょう。
宿根草で、春が植えつけ適期のもの(ガーベラ、シオン、アメリカフヨウなど)や、植えつけから数年が過ぎ、株分け・植え替えの時期に来ているものは、彼岸過ぎから4月になって作業をします。株分けは1株に2~3芽をつけて分けます。
一年草の種まきは、ゆっくりやりましょう。桜(ソメイヨシノ)が満開になるころからにします。降霜地帯では、霜の心配がなくなってからにしましょう。早く花を咲かせたくて寒いうちにまくのなら、鉢や箱にまいて室内で発芽させ、育苗して霜の心配がなくなってから、花壇に植えつけるといいでしょう。夏の花の代表格アサガオは、発芽に高温が必要なうえ、短日にならないと花は咲きませんので、種まきは4月終わりから5月になってからで大丈夫です。
球根のうち、地中に埋めて保存しておいたダリアやカンナは、今月中旬ごろに掘り起こして芽分けしておきましょう。下旬から来月初めに植えつけます。   

  

宿根草に元肥を施す

イラスト2月終盤になると、気温・地温が上昇に転じ、宿根草は地中にある根を伸ばし始めます。冬中は水分補給で活力を保っていましたが、これからは地上部の伸長のために、栄養補給も大切になってきます。
この栄養源は元肥ですので、今月後半には元肥を施しましょう。1年かけて少しずつ吸収され、ゆっくり効き目を現すような堆肥(たいひ)などの肥料を施します。骨粉や油かすなども少し混ぜれば、上々の元肥になります。骨粉や油かすの代わりに緩効性肥料でもよいでしょう。
堆肥はJAなどで入手するのが手軽ですが、落ち葉のほか、毎日出る家庭の野菜くずや果物の皮などを、庭の隅に穴を掘って積んでおき、腐熟させてもいいでしょう。ごみを少なくする観点からもおすすめです。元肥の置き方は、宿根草の株元から30cmほどの所に、環状に浅い溝を掘り、この中に施し、土を掛けておきます。
宿根草の中でも、日本サクラソウは、ほかのものより発根が早いのが特徴。株分け、植えつけは2月上・中旬に行いたいものです。昨秋、容器に入れた水栽培の球根は、立春過ぎに部屋の中に置きます。暖かくして、開花を早めるためです。秋植えの球根は、寒さに十分に当たることが開花の条件になるので、あまり早く暖かい所に取り込まないようにしましょう。露地にある球根草花も、ビニールトンネルを掛けると、開花を早めることができます。
まだ少しの間、寒さが続きますが、水やりを忘れないようにしましょう。土の表面が白く乾いてきたら、十分にやります。来月には、春植え草花の植えつけが始まるので、地ごしらえなど、花壇の準備を今月中に済ませておくことも大切です。

 

一年のスタートは荒起こしから

イラスト春花壇用に用意している苗物や秋に植えつけた球根類は、土の表面が白く乾いたら、たっぷり水をやりましょう。水が不足すると、冬越しする力を弱くしたり、球根の活力を落としたりして、良い花が咲かないこともあります。水やりの時間は気温、地温が上がり始める午前中がいいでしょう。
草花が植えられていない花壇は、作業の少ない冬の間に荒起こしをしておきましょう。起こすのは深いほどよいのですが、深さ30cmくらいには掘り起こします。土の塊を裏返すようにして、下の方にある土が表面に出てくるようにします。起こす前に消石灰を一平方メートル当たり100~150gまいておきましょう。
こうして、下層の土を地表に出して風乾しておきます。乾燥した冷たい風に当てることで、硬く締まっていた土が空気を含むとともに水もちも良くなり、植物にとって気持ちの良い状態となります。よく布団を干してふっくらさせることに例えられます。
また、荒起こしは、地中で冬を越そうと潜んでいた病害虫を駆除する効果もあります。今は、起こしておくだけでいいでしょう。
年初めには、今年の種まき、植えつけの計画作りをしておきましょう。種まきする草花の種類、作業の時期を大まかな表にまとめておけば、作業の遅れを防ぐことができます。   

  

春の先駆け、フクジュソウ

イラスト今月や来月は、花壇の作業が年間でも比較的少ない時期になりますが、先日まで目を楽しませてくれた草花の枯れ葉や茎を片づけ、整理をしておきましょう。もし、秋に植え忘れた球根があれば早く植えましょう。少し浅めに植えつけておきます。夏から育ててきたハボタンの苗も早めに定植してください。すでに植えてある球根は、芽が見えなくても根は活動をしていますので、土の表面が白く乾いてきたら水やりを忘れないようにします。
冬の花壇を飾ってくれる草花は、パンジーやビオラが代表的ですが、いかにも日本の庭園の風情を醸し出してくれるものにフクジュソウがあります。「元日草」とさえいわれるこの花は、鉢植えで正月の居間などに飾ることも多いのですが、これは温室などで温度調節して育てた促成物です。花壇や庭など露地では、2月くらいから花が咲きます。元日草は旧暦の元日ごろに咲くという意味です。
園芸店で、芽と根が乾燥していない根株を求めて植えます。植えつけは11月から2月ですが、花が咲くころでも大丈夫という珍しい植物です。植えつけ場所は、冬から春に日がよく当たり、夏には日陰になるような所が適しています。このため、落葉樹の下辺りが最適でしょう。植えつけの2~3週間前に、腐葉土や油かすを施して、深さ20~30cmほどに耕しておきます。根は広げて植えます。
落葉樹の下などという好適な場所がなければ、鉢植えにしたらどうでしょう。これなら、季節によって都合の良い場所に移すことができます。6号(直径18cm)以上の鉢に1株を植えます。用土は庭土に3割ほどの腐葉土を混ぜます。フクジュソウの根は長くて多いので、巻くようにして植えます。

 

球根や苗の植えつけを早く

イラスト秋植え球根や秋まきで育ててきた苗の花壇への植えつけは、今月の早い時期に終えましょう。本格的な寒さが来るまでに、十分に根を張らせるためです。霜の降りる地域では、苗物を植えつけた後、霜よけを作ってやります。このころ、いきなり強い霜が来る地域は別ですが、あまり早くから霜よけを掛けると、苗が徒長したり耐寒力を弱めたりするので、軽い霜が一度来てから、掛けてもいいでしょう。パンジーやデージーなどは、北側にササ竹を立てたり、ネットを張ったりして、遮へい物を置いて寒風を遮ってやるだけでいいでしょう。
寒冷期とはいえ、根は活動していますので、土の表面が乾いて白っぽくなったら水を掛けてやります。根部の乾燥が続くと冬越しの力を弱めてしまい、開花にも影響することがあります。
ガーベラ、アガパンサス、シラーなどの株分け・植えつけ、ナデシコ、カーネーション、ゼラニウムなどの挿し芽もまだできます。これも早めに終えましょう。
ヒヤシンス、チューリップ、クロッカスなど球根の水栽培は、気温が15~17度を下回るようになったら、取り掛かります。球根が持っている栄養で成長していく力を利用するので、大きく、発根部に傷のないものを選んで使いましょう。
球根を置いた容器は、温度が低く、暗い場所に置きましょう。根が伸びるのに高温と光はいらないからです。初めは球根の発根部に着くまで水を入れますが、根が伸びるにつれて水位を下げていきます。最後は容器の半分くらいまで水位を下げて、根を空気に触れさせます。これは酸素を供給するためです。
根が十分に伸びて容器の底に着くようになったら、水が凍らない程度の低温の場所で管理します。この寒さに1カ月ほど当てれば、開花の準備ができます。この後、20度くらいの場所に置くと、1カ月くらいで花が咲きます。

 

植えつけ、挿し芽などの好適期

イラスト秋まき草花の種まきは終盤を迎えますが、球根の植えつけ、宿根草の挿し芽、株分けなどにはいい時期でしょう。
ゼラニウム、カーネーション、ナデシコ、ブルーデージー、マーガレットなどの挿し芽にも好適です。10月ごろの気温では、よく発根し、根づくものです。砂など肥料分のないものや少ない土に挿して、乾かさないように管理します。水に挿しておいても発根するくらいですので、水分は十分に補給しましょう。
面白いのは一年草のカッコウアザミ(アゲラタム)。10月ではまだ花が咲いているかもしれませんが、花の咲いていない枝を挿しておき、発根したら鉢に植え替え、屋内で越冬させてやると、春には花を咲かせます。
ガーベラ、ミヤコワスレなど春に咲く宿根草花も、植えつけ、株分けに適した季節です。できれば別の場所に植えましょう。
球根の植えつけも今月が適期です。植えつけする場所は、3週間ほど前に酸性土を矯正し、有機質、元肥を施して地ごしらえをしておきます。その後、球根の頂部が球根の高さの3倍ぐらいの深さになるように植えます。
先月種まきをした春花壇用の草花苗は、込み合ってきたら植え広げましょう。何度か植え替えてやることで、水や栄養を吸い上げるのに重要な役割をする細根がたくさん出ます。
秋まき草花は、春まき草花より発芽適温が少し低いので、10月上旬でも昼間の温度が20度を上回る関東以西の暖かい地域では、まだ種まきできると思います。  

暑さを克服して早咲きに

イラスト秋まき草花の種まき時期になります。秋まきは、お彼岸ごろを目安にまきます。秋は急激に気温が下がっていくため、春まきよりも種まきの適期が短いので、手際よくまきつけましょう。
春秋に種をまく花壇の草花の多くは、発芽や生育の適温が15~20度です。気温から見れば、種まき時期はもう少し遅くてもいいのですが、発芽してから寒くなるまでに、しっかり根を張り、植物体をある程度大きくしておかないと、安全に冬を越せません。ですから、お彼岸ごろにまくのがいいのです。冷涼地域は、もう少し早めることになります。
秋まきの草花は、この時期にまくと春の花壇を飾ってくれますが、ちょっと工夫すると、少し早くから、花を見せてくれるようになります。
ヒナギク(デージー)は、8~10月ごろまでまけますが、早まきすると12月から咲き始めます。早く咲いても本来の開花期である5月まで花を見ることができます。ただ、霜の心配のある地方は、霜よけをする必要があります。種子が細かいので、厚まきにならないように、1粒ずつ丁寧にまきましょう。丈夫な良い苗を作るコツです。
パンジーは普通、9月末にまきますが、早くまけば早く咲かすことができますので、今月初めにまいてみるのも面白いでしょう。ただ、暑いと発芽率が落ちますので、風通しの良い涼しい場所や鉢や箱を置きましょう。
10月は、今月まいて育てた苗と秋植え球根の植えつけ時期になりますので、育苗床、花壇の地ごしらえを早めに終えておきましょう。

菊の季節にアサガオを咲かす

イラスト真夏の早朝にアサガオが咲いている姿は、「これぞ夏の風情」という感じがしていいものです。このアサガオを秋のさなか、菊の時期である「文化の日」あたりで見たらどうでしょう。不思議な感じがするかもしれません。
アサガオは春に種まきしても、花を咲かせるのは夏至を過ぎてから。それまでは、つるを伸ばし、茎を太らせて、植物体を大きくするのです。短日植物なので、日長が13時間以下になると花芽をつけます。そのため、今からまいても立派な花を咲かせるでしょう。
8月にまくと、本葉が数枚で花が咲きます。生育期間が短いため、草丈が低いうちに開花します。しかも、開花時間は夏のアサガオの場合、朝から午前中くらいですが、これからまくと涼しい時期に開花するので、日中もしおれないで咲いています。5月ごろまいた残りの種子があれば、日当たりの良い所にまいておくだけでいいでしょう。植え替えの必要はありません。
ダリア、サルビア、マリーゴールド、コスモスなどは、草丈の半分から3分の1のところで思い切って切り戻し、秋にもう一度花を咲かせましょう。そのためには追肥が必要です。速効性の普通の肥料でもいいのですが、ゆっくり効き目を表す緩効性肥料の方が長続きするのでおすすめです。
来月には、来年の春から夏の花壇を彩る秋まき草花の種まきや、宿根草花の植えつけが始まります。苗床や定植の準備をしておきましょう。消石灰をまいて土を中和し、耕しておきます。腐葉土や堆肥(たいひ)も入れておきます。
種まきは、すじまきや1カ所に2~3粒ずつまく点まきにしますが、すじまきは発芽後、本葉が2枚ほど出たところで3cm間隔に間引き、葉が触れ合うようになったらさらに間引いて10cm間隔くらいにしておきます。点まきは子葉(ふたば)から本葉1~2枚のころ、1本を残します。  

晩まき、早まきで趣新たに

イラストもう花壇で花を咲かせている春まきの草花も、今からまくと、また変わった趣で楽しめます。春まき草花は、日の長さが短くなってから、花芽を作る短日植物です。短日の時期にまくとすぐに花芽を形成するので、草丈が小さいうちに花を見ることができます。アサガオ、サルビア、ヒマワリ、マリーゴールド、コスモスなどを今からまいてみましょう。植え替えは省略し、直まきで花を咲かせます。草丈は大きくなりませんので株間は、移植のときより詰めます。
秋まきのパンジーは早くまけば、それだけ早く花が咲きます。平箱などにまき、涼しい場所に置いて管理しましょう。ハボタンの種まきは梅雨明け前、七夕のころがよいでしょう。本葉7、8枚になったら、一度30cmくらいに植え広げます。種子はいつでも発芽しますが、一般的な大きさに育てるなら、このころがよいのです。小ぶりに作る鉢植え用などでは8月前半がよいでしょう。
5、6月に挿し芽をして、苗作りをしていた菊は、もう発根していますので、花壇に定植します。梅雨明け前には終えておきましょう。15cm四方に1本程度の間隔で植えつけ、根づいたころに芯を摘んでおくと、枝数を多くすることができます。
今咲いているマリーゴールドやサルビアは、草姿が乱れてきたら、切り詰めておくと、晩夏にもう一度花を咲かせてくれます。
梅雨明けすると、花壇の土は非常に乾きやすくなります。土の表面が白くなったら、十分に水やりをします。

まだまける高温好みの春まき草花

イラスト春の花壇を飾ってくれた秋植え球根の掘り上げなど、春花壇の片づけと夏秋に咲かせる草花を植えつける準備をしましょう。まだまける草花もあります。
秋植えの球根は、梅雨入り前の晴天の日に掘り上げて、秋に植えるまで貯蔵します。茎葉が黄色になり始めたら掘りましょう。球根は花を咲かせたあと、さらに緑の葉を使って光合成をして球根を太らせ、翌年の花を咲かせる体力を貯蔵します。ですから、花が咲き終わったら種子をつけないよう、なるべく早く花茎を切り除き、葉は傷めないようにします。
梅雨に入ると、曇雨天が多くなって、光合成による栄養の蓄積はほとんど期待できなくなります。また、土の水分が多くなって作業がしにくくなり、掘り上げ後の乾燥も効率が悪くなります。スイセンは3年に一度掘り上げるくらいでよいのですが、ほかの球根は毎年掘り上げます。掘り上げた球根は、土を落とし、根を取り除いて、日陰でよく乾かし、網袋などに入れて風通しの良い所で貯蔵します。
4、5月に種をまいて育ててきた草花は、もう植えつけの時期になりますので、植えつけ場所の地ごしらえをします。石灰で土を中和し、堆肥(たいひ)などを入れて耕しておきます。
春まき草花でも、ケイトウ、サルビア、マリーゴールド、コスモスなど、高温が平気なものは、まだまけます。春まき草花は、日長が短くなると花芽を作る短日性のものが多いので、高温で発芽さえすれば花が咲きます。すでに、短日条件になっていますので、種まきから開花までの期間が短く、草丈が大きくならないうちに花が咲きます。
プリムラ・マラコイデスを種子から育てるなら、気温が上がらないうちにまきましょう。ハナショウブの株分け、植えつけは花後すぐに、一芽一株に切り分けてやります。

高温好きな草花のまきどき、挿しどき

イラスト多くの春まき草花は、3月下旬から4月ぐらいにまきますが、発芽に高温が必要なアサガオ、ヨルガオ、ユウガオ、マツバボタン、観賞用トウガラシ、ヒョウタン、ヘチマ、コリウスなどは、5月に種をまいた方が安全です。アサガオやヨルガオの種の皮は大変堅いので、発芽を良くするために種皮をやすりなどで傷つけてからまきましょう。
4月にまいた草花は、もうかなり大きくなっているでしょう。葉が触れ合うようになったら、植え広げて、日当たりと風通しを良くして丈夫に育つようにしてやります。植え替えると根は少し切られますが、細かい根が再生して養水分をよく吸収する、丈夫な苗になっていきます。
菊、ゼラニウム、ベゴニアなどは、挿し芽で簡単に増やせます。挿し芽は5月ごろが最も適した時期です。挿し芽をした鉢や平箱は庭木の下など、半日陰の場所に置きます。
球根では「月下香」とも呼ばれる、夜に香りを放つ「チューベローズ」も、気温が高くなってから植えつけます。高い温度と十分な水分が好きな植物ですので、日当たりの良い所に植え、夏の水やりには気を配りましょう。
春まき草花の種まき作業が終わるころ、多年草のサクラソウは花を終えます。今の株で翌年も花を咲かせられるのですが、確実に咲かすには、花が終わった直後の手入れが重要です。咲き終わった花がらを取り除くことと、株の元に増し土をしてやることです。花がら取りは種子に栄養を取られないために、増し土は、花後にできた新しい根茎が干からびないように守るためです。

来年の良い花は今年がかぎ

イラスト種まきや球根の植えつけなどが本格化し、花壇の作業は大忙しの時期に入ってきます。
春まき草花の種子は、比較的低温でも発芽するものが多いのですが、暖かいほど発芽しやすくなりますので、まき時は秋まきほど神経質にならなくてもいいでしょう。よくいわれるのが「桜(ソメイヨシノ)が咲くころ」を目安にです。アサガオなど高温を好むものは、4月後半からがよいでしょう。
春まき草花は安心してまけるので、いろいろなものを試してみるのも面白いものです。
触れると葉を畳んでしまう「オジギソウ」は、ピンクの小さな毬(まり)のような花も咲きます。発芽は少し高温の方がいいので、4月下旬以降にまきます。オジギソウがおじぎをするのは、刺激を受けると、葉枕(ようちん)という葉柄のつけ根にあるこぶ状の組織が、水をほかの器官に送り出して圧力を下げるためです。これを理科の教材に使う先生もいるようです。
球根草花は、雪のない場所では芽の出具合には関係なく4月上~中旬に植えますが、花壇の地ごしらえはしっかりやっておきましょう。球根草花で、前年は花が咲いたのに、翌年は咲かなかったという経験をした人は結構いると思われます。
最大の原因は、球根がよく育っていないことです。堆肥(たいひ)や肥料を入れて定植し、花が終わったあとも、葉を傷めないように管理し、養分を根にたくさん送ってやります。特にアマリリスは、大きな球根でないと咲きにくくなりますので、一年中、日当たりの良い場所で肥料をしっかりやって植えます。
また、グラジオラスなど草丈の高いものは、植えつけの深さと間隔を十分に取ります。植えつけの深さは「球根の高さの3倍」という標準を守り、間隔も球根の4倍以上取り、日光がよく当たるようにしてやりましょう。

あなたもチャレンジ! 家庭菜園

カリフラワーのまきどきと苗作り

早くから人々に親しまれながら、仲間のブロッコリーに押されて消費は減少気味でしたが、最近は見直されて人気も回復傾向です。色の白さと歯触りが身上ですが、黄緑、紫色などの品種も加わり、用途も和・洋・中と広がって、育てる楽しみも多くなってきました。
種まきの適期は7月中旬~8月上旬(関東南部以西の平たん地の場合)ですが、暖地では遅めの7月下旬からにします。
品種の早晩生の違いは極めて大きく、極早世では定植後45~50日、中早生は65~75日、晩生では90~100日余りかかるので、よく調べて品種を選びましょう。早取りを狙うには極早生を選び、まきどきを7月上旬に繰り上げます。
種まきは育苗箱に条まきし、本葉2枚のころ苗床に移植するか、128穴のセルトレイに2~3粒ずつまき、育つにつれて一本立ちにするかの、いずれかにします。暑い盛りですので、苗の上方にはよしずや、遮光用のネット資材を風が通るように掛けます。育苗箱やトレイは強い日差しのときは木陰に置くなど、涼しくします。
夏は乾きやすいので、かん水不足にならないようにしますが、日中は避けて朝夕の涼しいうちに行うようにしましょう。暑いさなかにたくさん水をやると、立枯病が発生する恐れがあります。
苗床なら本葉5~6枚、セルトレイなら本葉3枚に育ったころが畑への定植適期です。苗には前もって十分かん水し、根鉢(植物を掘り出したときに根の周りについてくる土)を十分つけ、断根しないように注意して植えつけましょう。
良質の大きい花蕾(からい)を取るには、畑の準備も大切です。畑は前もって完熟堆肥(たいひ)を十分施して耕し込んでおき、元肥は溝を掘って油かす、化学肥料を施します。
秋に入ると雨が多くなるので、水はけが良くなるように整地します。周囲には排水溝を設け、畝を高めに作っておきましょう。深植えは避け、株元が少し高くなるように植えるのが最適です。

  • イラスト
    育苗箱に条まきし、本葉2枚のころ苗床に移し、本葉5~6枚に仕上げる

  • イラスト
    128穴セルトレイに2~3粒ずつまき、間引いて一本立ちにし、
    本葉3枚の苗に仕上げる

  • イラスト
    強光を和らげ、風通しを良く涼しく

セルリー栽培のポイント

セルリーはセロリとも呼ばれます。ビタミンC、B群やミネラル類、カロテンなどを含み、繊維質にも富む健康野菜です。独特な強い芳香の精油成分には、精神を安定させる作用があるそうです。この香りとさわやかな歯応えで、サラダや肉料理に大変人気があります。
その割に、家庭菜園ではあまり取り入れられていません。それはほかの葉茎菜類とはかなり異なった性質があり、一般的な栽培管理ではあまり良い品質のものが得られないからです。
具体的には、(1)初期生育が遅く、高温に比較的弱いため育苗管理が難しく、健全な大苗が得られないこと、(2)繊細な根の性質に応える畑の条件にすることが難しく、多肥、多水分を好むセルリーのための施肥やかん水がうまく行われていないことなどが理由です。
セルリーを上手に育てるためには、(1)高温下での昇温防止による上手な育苗管理、(2)良質な完熟堆肥(たいひ)と肥料を施した本畑作り、(3)植えつけ後の入念なかん水管理と十分な追肥などがポイントになります。
まず、品種は淡緑系で育てやすい「トップセラー」、「コーネル」などを選び、5月下旬~6月中旬に図のように育苗箱に条まきし、本葉2~3枚のころ苗床に移植し、べた掛け資材や遮光ネットなどで被覆し、入念なかん水管理により育てます。
本畑は早めに石灰を施して耕しておき、元肥として堆肥、油かす、化成肥料をベッド全面に施し、20~25cmの深さによく耕し込んでおきます。
苗が本葉6~7枚になったころ、排水のことを考え、やや高めに作ったベッドに、40cm×35cm間隔ぐらいに植えつけます。植えつけ後はベッド全面に敷きわらをし、水分不足にならないよう気をつけて、かん水を入念に行います。ほかの葉菜類よりも水分をかなり多く必要とすることを念頭に置いて管理することが大切です。
秋に入ると生育が盛んになるので、ベッドの両側に油かすと化成肥料を15~20日間隔で3~4回追肥し、ベッドに土を寄せ上げます。
脇芽が伸びてきたらかき取り、外の枯れ葉は適宜取り除きます。害虫は早期発見に努め、遅れずに薬剤散布して防ぐことも非常に大切です。

 
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    細かい目のふるいで薄く覆土する

    苗床には昇温を防ぐため、べた掛け資材やネットなどを掛ける
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    植えつけたら株の周りにたっぷりかん水する。
    生育中も多くかん水するので、排水のことを考え、
    畝はあらかじめ高めに作っておくこと

ナスの健康診断のすすめ

皐月(さつき)の日差しを受けて、ナスは紫黒で形ぞろいの良い果実が連続して収穫できるようになります。しかし次第に株の勢いが弱まり、実どまりが悪く収穫が減って、品質も悪くなってきます。
それは、「成り疲れ」で育ちが不調になってきたからです。
私たちが人の顔色やしぐさを見れば、お互いの健康状態を推測できるように、ナスの健康状態も、草姿や葉色、花などをよく見れば、早期に判断することができます。
ナスの健康のバロメーターは、図のように、花のつく位置と花の形、葉や花の大きさと色具合です。特に、雌しべが雄しべより短い「短花柱花」が現れると、これらはほとんど実どまりせず、落花してしまいます。
昔のことわざに「ナスの花には千に一つのあだがない」といわれたのは、雌雄同花で、雄花・雌花の区別がないことと、比較的よく着果するためです。実際には、下手をすると一生のうち、3~4割以上も落果してしまうのです。
不健康の病状をできるだけ早く発見し、早めに対策を講じておけば、落花や不良果の発生を軽減でき、良果多収を達成することができます。
対策としては、まず果実を若取りして、株の負担を軽くすることです。同時に追肥で栄養を補給し、硬くなった通路付近の根が伸びる場所にくわを入れて通気を良くし、乾いていたらかん水や、敷わらをします。
こうすれば数日を経ずして草勢に回復の兆しが現れ、健全な長花柱花が多く咲くようになるでしょう。茎葉もしっかりして、開花位置より上に、数枚以上の開いた葉が見られるようになってきます。こうなればよく実どまりし、果実の太りも早まって、色つやの良い果実がたくさん取れるようになります。
「成り疲れ」はナスの一生のうちに3~5回も現れるので、常に観察を怠らないで、適切な対策を講じてください。
生育盛りに入り、茎葉が込み過ぎると、日射不足のため果色が悪くなり、病害虫も発生しやすくなります。そのため、果実に木漏れ日が当たるぐらいに枝を整理したり、摘葉したりすることも大切です。また、アブラムシ、スリップス、場所によっては大敵のチャノホコリダニなどの薬剤散布も欠かせません。

   
  • ---健全な育ち---
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    ---栄養不良の育ち---
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果菜類のトンネル栽培のポイント

早取りを狙うトンネル栽培の植えどきは、桜の花が散り、日増しに陽光が強くなりだした4月上旬ごろ(関東南部以西の平たん地)です。果菜類の中でもカボチャ、トマトは比較的低温に強いのが特徴です。続いてキュウリ、次にナス、ピーマン、一番弱いのはスイカ、メロンとなります。植えつけはこの順で、2週間ほどの差をつけるようにします。
植えつけが近づいたら、早めに元肥を施し、高めに形よく畝を作ります。数日前にはたっぷりかん水し、植え穴を掘ってトンネルをフィルムで覆い、すそに土を掛けて密閉して、十分に地温を高めておきましょう。
適期が来たら、晴天日を見計らって苗を植えつけ、株の周りにかん水します。そして、直ちにフィルムで覆い、すそに土を掛けて密閉保温しましょう。トンネル内の気温が30度以上になるようなら、所々少しだけトンネルのすそのフィルムを開けます。夜間はすそを閉じて保温します。
肝心なのは晴天の日中の換気です。およその目標として30~32度以上にならないよう、所々すそを上げて通気しますが、風でフィルムがずり落ちたり、大きく開き過ぎたりしないよう、注意が必要です。
この約1カ月間の管理の良しあしで、トンネル栽培の成否が決まります。目が行き届かないようなら、図のように頂部を開口させる方が安全です。すそからの冷たい風が入らないので、順調な生育が期待できます。降霜の恐れがあるときには、夜間だけもう1枚、フィルムかこもなどの保温材を掛けて保護しましょう。
換気をすると乾くので、土の湿り具合を見て、時々かん水します。5月上・中旬になり、茎葉がトンネル内いっぱいに伸びてきたら、徐々にフィルムを大きく開けます。やがて日中は全開放にし、夜だけ掛けるようにします。そして、次第に夜も開放しながら徐々に外気に慣らし、暖かくなったらフィルムを外して露地と同じような栽培管理に移していきます。
トマトやナス、ピーマン、キュウリは支柱を立て誘引し、カボチャ、メロン、スイカはつるを外に向けてはわせますが、このときできるだけ葉が裏返しにならないようにして、丁寧に扱ってください。
誘引したら、すぐに一回目の追肥をして、盛んな生育に応えましょう。

  
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    畝を作り前もってかん水したら、植え穴を掘る。
    トンネルのフィルムを掛けて暖めておく

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    十分暖まったところへ苗を植えつける

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    日中30~32度以上にならないように換気する

  • ---自然換気2法---

    ・2枚を合わせ頂部を開く

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  • ・頂部穴開き
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  • いずれもすそには土を掛けて寒風の侵入を防ぐ
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ネギの種まき、苗作り

晩秋から冬期にかけて収穫し、鍋物やすき焼きなど用途の広い根深ネギや葉ネギは、お彼岸のころが露地の苗圃(びょうほ)での種まきの適期です。
畑は半月以上前に、元肥として完熟堆肥(たいひ)と油かす、化成肥料(酸性土壌なら事前に石灰も)を全面にばらまいて15~20cmの深さによく耕しておきます。
ネギ苗作りで大切なことは、(1)そろいよく発芽させること(2)除草を怠らないこと(3)間引いて苗を適正な間隔にすること(4)肥切れさせないこと(5)病害虫防除を怠らないことです。
そろいよく発芽させるには、まず、くわを何回も前後させて底面が均平になるよう、まき溝を入念に作ります。種は厚薄なく平らにまき、覆土(1~1.5cm厚)したら、くわの背で軽く鎮圧します。その上を2~3cmの長さに切断したわらで覆い、防寒と降雨から幼苗を保護します。もみ殻薫炭も良い材料です。
ネギの初期生育は遅いのですが、雑草は急にはびこるので、除草は遅れないよう徹底しましょう。
草丈6~7cmのころから、伸びるにつれて2~3回間引きし、最終株間を3cm内外にします。その間、3回ほど条間に化成肥料、有機配合肥料などを追肥し、軽く中耕しておきます。
病害虫、特に赤さび病、スリップス、ハモグリバエなどが発生しやすいので、早期発見に努め、薬剤散布し、苗床から本圃にできるだけ持ち込まないよう心掛けます。
一方、セル成型育苗は、間隔がきちんとしているので、苗はよくそろいます。さらに植えつけの際の断根がないので、活着が良いという利点があります。
成功のポイントは、(1)セル育苗用として配合された専用の土を用いること(2)かん水を上手に(晴天なら1日に2~3回、周辺部を多めに)行うこと(3)1穴に3本立てるよう間引くこと(4)植えつけ前1~2時間にたっぷりかん水して苗を抜きやすくしておくこと、などです。
図は通常のセルトレイを用いた方法ですが、ネギ専用の定植機を使用するペーパーポット方式が専業農家では多く用いられています。経済栽培の場合には、JAでこの方法の指導を受けられるのが得策です。

  
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    200穴セルトレイ1穴5粒まき
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ニラの株分け更新は冬の間に

肉との相性が良く、スタミナ料理などで親しまれるニラは多年生です。強健で、一度植えておけば、毎年、年に数回収穫できるので、家庭菜園向きの野菜といえます。
しかし、いくら強いといっても、2~3年取り続けると、株が密生状態になり、幅広で厚みのある良い葉が収穫できなくなってしまいます。そうなる前に早めに株分けし、更新するのが得策です。
株分けに一番良い時期は、葉が枯れ、根株が休眠状態に入っている冬の間です。このころは、根に栄養が十分に蓄えられていて、断根や分割という荒療治をしても傷みが少なく、作業しやすいからです。
株分けの仕方は、まず地上に残っている枯れ葉を、5cmくらいの高さできれいに刈り取ります。そして、株の周りにくわかスコップを大きく打ち込んで、根株を土から掘り起こします。根は強大で密に広範に張っており、すべてを一気には掘れないので、中途で切断しても構いません。
掘り上げたら土をはたき落とし、指先に力を入れて大割りし、さらに小割りして、図のように2~3本ずつに分割します。これを2~3個まとめて20~25cmの株間に植えつけます。
植え溝は、事前に8~10cmくらいの深めに掘り、元肥として堆肥(たいひ)や油かす、緩効性の化成肥料などを十分に施しておきます。植える際には、根株を束ねないで平置きするよう心掛けましょう。
溝は深めに掘って、植えた根株を寒気や乾燥から守るようにします。覆土は株の上部がやや出るぐらいにとどめておき、やがて新葉が伸びだしてきたら、葉先を埋めないよう注意しながら、2回ほど覆土をして溝が埋まるように管理します。
そうすると、春には見違えるほど勢いのよい、良質のニラを収穫することができます。
株が増えたら、黒色フィルムを二重掛けにし、陽光を完全に遮って黄ニラを育ててみるのも楽しいものです。
なお、販売用の高品質なものは、毎年種まきして育てた苗を植えて一年間収穫するだけで、通常、古株は利用していません。

 
  • (1)
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    力を入れて大きく掘り起こす

    (2)
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    指先で2~3本ずつに分割する

  • (3)
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冬の間に良い堆肥作りを

野菜畑の地力=土地の生産力は、栽培を重ねるごとに消耗してきます。健全な野菜を作るためには、これを常に補い、増強してやる必要があります。その基本となるのが、良質の堆肥(たいひ)を施すことです。
堆肥を施すことで、土壌は単粒構造から団粒構造に変わり、水もちや排水が良くなります。そして、野菜の根に適度な酸素が与えられて根が順調に伸び、微量成分を含んだ肥料分も施されるため、野菜がよく育ちます。また、堆肥を餌にしている微生物も増えます。ホルモンを分泌して根の成長を助けるものや病原菌を抑えるものもあり、野菜に病害への抵抗力をつけたり、線虫類を抑えたりする大きな効果が期待できます。
冬の菜園作業が暇なときに、良い材料を確保して、早めに堆肥作りに取り掛かりましょう。
堆肥の材料は、枯れ草、青草、落ち葉、家畜ふんなどの粗大有機物。これらの材料には、糖類やタンパク質が含まれており、これを微生物が分解して堆肥となります。微生物が働きやすい条件をうまくつくり出すことが、堆肥作りのコツです。
そのためには補助材料として、窒素源の油かす、米ぬか、鶏ふん、あるいは硫安肥料などを与え、さらに水分を加えて、適当な酸素量になるように、粗大な材料を踏み固めることが必要です。
図のように30cmぐらいの高さに材料を積み、補助材料を均一に振りまき十分に踏み固め、これを何層にも積み上げていきます。そして2カ月ほどたち分解がかなり進んだころ、切り返し作業で内側の分解の早かったものを外側に出し、外側の未分解のものを内側に入れます。乾いていたら水をまくなど手を加えて、均一に発酵分解させましょう。この切り返しを2~3回繰り返せば、完熟した良い堆肥の出来上がりです。
堆肥の出来上がり(完熟)は、有機質材料が中まで色が黒くなること、わずかにカビのにおいがすること、握ってみてしっとりとした感じがすることです。べとついていたり、腐ったにおいがしたり、握ってガサガサ感があったりするのは未完成品です。このような場合は、さらに手入れをし、堆肥が仕上がるのを待ちましょう。

   
  • (1)
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    落ち葉などを30cmくらいの   その上に同じように何層にも積む
    高さに積み、水、油かすを
    全体にまく(積み込み)

    (2)
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    分解が進んできたら切り返して積み直す(2~3回)。
    中心部の材料を外側へ、外側のものを内側へ積む

根深ネギ、最後の土寄せと収穫

夏の暑い中で植えつけ、秋口から土寄せをしてきた根深ネギは、葉鞘(ようしょう)部(軟白になる部分)が、いよいよ長くなってきました。まだ伸び続けていることでしょう。そして土寄せした上の方が緑色を残しており、全体の軟白はまだ未完成の状態にあります。
緑の葉鞘部は、土を掛けて遮光してから完全に白くなるまでに、この時期の低温状態では約35~40日を必要とします。お正月前後に軟白を完了させるには、12月初旬までに最後の仕上げの土寄せをしなければなりません。
土寄せ作業のコツとしては、図のように溝の部分の底土をくわで掘り上げ、葉鞘の緑葉の下方部分が完全に埋まるように、しっかりと土寄せすることです。完全に遮光するために、緑葉相互の合間にまでよく土が入るように、手で土を押し込むぐらいの丁寧さが欲しいものです。こうすることで初めて、店先に並んでいる産地物のような、長くて緑と白の部分がはっきり区別できる、長い白根の立派な根深ネギが出来上がるのです。
このようにして育て上げた根深ネギの収穫は、図のように、土寄せした側からくわを入れて寄せた土を掘り上げ、ネギの葉鞘部の最下部付近までさらけ出し、折らないよう丁寧に引き抜きましょう。
たくさん栽培した場合には、冬の寒さが続く間、何回にも分けて収穫、利用しますが、2月下旬から3月ごろになると、とう立ちし始め、ネギ坊主が出てきます。その時期は、品種によって大きく違い、ばらばら現れるものと、比較的そろってできるものがありますが、いずれにしても花のつぼみが発達すると葉鞘部の中が堅い花茎で占められてくるので、品質がどんどん低下してしまいます。
ネギ坊主が見え始めたら収穫期の限界と考え、早めに全部収穫して利用してしまいましょう。収穫したものを寝かせて土を掛け、乾かさないようにしておけば、掘り取らずに畑に置いたままにしたものよりも、少し遅くまで利用することが可能です。

 
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    緑葉部が5cmくらい埋まるよう、十分に土を寄せる

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    軟白部の下方まで土を取り除いて抜き上げる

ナガイモ掘りは適期を誤らず入念に

夏から秋にかけて、さかんにつるを伸ばしてきたナガイモは、晩秋の寒風が吹き始めると茎葉が黄変します。そして、やがては枯死してしまいます。そのため、掘り取る時期は、このような茎葉の変化をよく見極めて決めることが大切です。
一番の適期は、葉がすっかり黄化し、全体が枯れ始めた状態になったときです。緑の葉が残っている中、早く掘り過ぎると、イモをすりおろした際に褐変しやすくなってしまいます。
掘り取りは、できるだけ晴天続きを見計らって行いましょう。雨天の後、畑が過湿状態のときに掘ると、貯蔵中の腐敗が起こりやすくなります。根を深く形成している長形のナガイモは、地温低下の影響を受けにくいので、収穫が遅れても、浅根で短形のヤマトイモのように低温害を受ける心配は少ないです。
作業では、つるをイモの首の上5~6cmのところで刈り取り、茎葉を片づけてから掘り取りにかかります。ナガイモは折れたり、傷ついたりしやすいので、株の周り30cmぐらい離れた所から、スコップを立てるようにして、少しずつ慎重に掘り進めます。
イモの先端より少し深い位置まで注意して土を取り除き、傷つけないよう丁寧に掘り上げましょう。図のように幅の狭いスコップや鉄棒などを用いると、効率良く作業を進めることができます。
掘り上げたイモは、直射日光や強い風に当てないよう、土や覆いを掛けて肌を変色させないようにし、畑から搬出しましょう。
少量のものを短期間保存するには、新聞紙に包んで常温下に置くだけでよいのですが、たくさん取れたら、排出の良い畑地で図のように埋設貯蔵します。
0度以下では凍害を受けるので、貯蔵適温は2~5度を保つようにします。来春まで長期間持たせるには、低温貯蔵庫を利用しましょう。

 
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イチゴの植えつけと管理の要点

イチゴは苗づくりから始めると栽培期間が1年近くもかかり、収穫は露地栽培では約半月で終わってしまうので、家庭菜園では取り組みにくいものでした。しかし、太陽をいっぱい浴びた旬のイチゴの魅力は格別で、育てたいと希望する人は大変多いものです。
幸いなことに、最近ではイチゴ事情がだいぶ変わり、入手が難しかった苗が出回り始めました。また、大手種苗会社からは、新品種を含めた数々の品種の苗が販売されるようになり、栽培に取り組みやすくなったといえるでしょう。
イチゴの植えつけ適期は、10月中・下旬(関東以西の平たん地の場合)です。早めに苗の購入予約をし、良い苗を確保しましょう。
露地やトンネル栽培では「宝交早生」「ダナー」が従来からの代表種ですが、ハウス栽培や、日当たりの良い軒下でプランターを使った早取りでは「章姫」「とよのか」などがいいでしょう。そのほか、数多くの新品種が大手種苗会社から売り出されています。特性と栽培法を確かめて入手してください。
植えつけ15~20日前までに、元肥として完熟堆肥(たいひ)と油かす、有機配合肥料、化成肥料などを、ベッド全面に散布し、15~18cmの深さによく耕し込みます。
イチゴの根は肥当たりに大変弱いので、植えつけまでに肥料が十分に分解していることが大切です。プランターの場合は、ピートモス主体の専用培地を用い、肥料含有量を確かめ、少ないようならば、事前に油かすと化成肥料を少々補います。未熟な腐葉土や有機質肥料を直前に施用することは禁物です。
畑でベッドに2列植えする場合には、出てくる花房の向きを外側に、プランターの場合は一方向を向くように植えつけます。植えつけに当たっては図のように、クラウンが地上に出る程度とし、深植えしないことです。植えつけ後、晴天なら毎日かん水し、乾かさないようにして活着を促します。

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    膨らみのある(ランナーが伸びる)方向に花房が出る
    膨らみのある方を通路側に向けて植える
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    植え終わったら、たっぷりかん水する

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春を告ぐ味覚、ナバナを育てよう

独特の苦味と香りで、春を感じさせるナバナ。アブラナ科の菜の花のつぼみ(花蕾)を利用するものです。今ではほとんど周年的に店頭に出回っていますが、晩秋から春にかけてが旬となります。
10cmほどの長さに切りそろえ、ぼつぼつ咲き始めたつぼみの束は、千葉県南部の特産品でしたが、近年は早生、晩生、多分枝性、耐病性など品種改良も進み、従来よりも一層広い地域で良品が得られるようになってきました。種苗会社によっては、ハナナとして特徴ある品種を売り出しています。
種まきは8月下旬から9月中下旬までと、適期の幅は相当広いですが、早まきは早生種を用い、晩秋からの収穫を狙います。
一方、9月に入ってからの種まきには、耐寒性の強いものなどを選ぶようにすれば、楽しみは一層広がります。
128穴のトレイに4~5粒ずつ種をまき、本葉4~5枚のセル苗に育てて畑に植えるのが便利ですが、畑にまき溝をつけて直まきし、間引きながら一本立ちにして育ててもいいでしょう。
太い花茎でおいしい花蕾を長期間取り続けるには、保水力に富む畑で、元肥に良質の完熟堆肥(たいひ)と、有機質肥料を十分施します。収穫が進むにつれて半月に1回ぐらい、油かすと化成肥料を追肥して、肥料が切れないようにすることが大切です。
アブラナ科野菜に共通の問題ですが、コナガの幼虫は大敵、アブラムシやヨトウムシなどにもやられやすいので、発生を早く見つけ、所定の薬剤などで防除しましょう。
盛んに育ってきたら次々と花蕾をつけてきます。収穫適期の目安(1~2花咲き始めたころ)をよく見て、取り遅れることのないよう収穫してください。
 

  • 1穴に4~5粒まき育つにつれて間引きし、1本立ちにする
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    128穴のセルトレイ

    本葉4~5枚でセルトレイから引き抜けるようになったら畑に植える
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    1~2花咲き始めたころが収穫の適期

ダイコン畑の準備と種まき

ダイコンは本来、強健な性質であり、土壌への適応性は広く、吸肥力が強いので、かなりのやせ地でも育ちます。しかし、根の肥大は急速なので、根形の形成には土壌条件が大きくかかわってきます。そのため畑の準備や施肥には、ほかの野菜よりも注意が必要です。
まず、畑には種まきの半月以上前に、全面に石灰をまき、30cmぐらいの深さまでよく耕しておきます。このとき、発芽後すぐに伸びだす幼根が素直に成長するように、前作の残さや木片、石ころなどの障害物をよく取り除きましょう。
元肥に未熟な堆肥(たいひ)を施すと、同じく根に障害が出やすくなります。野菜を作り続けている畑で、前作に堆肥が施してあれば、ダイコンには特に与えなくても大丈夫です。やせ地でどうしても与える必要があれば、全面に耕し込んだり、まき溝の下に入れたりせずに、種まきしたあとの株と株の間に、完熟堆肥と油かすを混ぜたものを半握りずつ置き、種と同時に覆土するのがよいでしょう。事前に鶏ふんも加えた、発酵済みのもの(ぼかし堆肥)
なら申し分ありません。
種まきは、図のようにくわで浅くまき溝を作り、その中央に、株間の間隔に瓶底などで○印をつけ、その小溝に4~5粒ずつまくのがよいでしょう。1カ所にまとめて種を落とすと、くっつき合って発芽するので、間引きのときに残す株の根を傷めてしまう恐れがあります。面倒なようでも、ダイコンの種子は大きいので作業は案外楽にできます。
発芽したら、本葉が1枚開いたころに、1カ所3株を残してほかは間引きます(1回目の間引き)。このとき、図のように子葉(ふたば)の形に注意し、よく整った株を残すように心掛けましょう。形の悪いもの、異常に大きいもの、不ぞろいのものなどは、根が障害を受けている可能性があるからです。
育つにつれてさらに間引き、本葉6~7枚ぐらいで一本立ちにします(図では3回目の間引き)。間引き時には追肥と土寄せも併せて行い、倒れないように支えます。

 
  • 瓶底などで直径5~6cmの小さな溝をつけてまく
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    1回目の間引き
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    本葉1枚のころ3株に。間引いたあと、株元へ手先で軽く土を寄せる

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    生育初期に子葉の形が整ったものは根の形が良い

    3回目の間引き
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    本葉6~7枚のころ一本立ちに

根深ネギの植えつけのコツ

春、3月中旬に種まきし育苗してきた根深ネギは、葉鞘(ようしょう)部の径が1cmぐらいになった7月が本畑への植えつけの適期です。
前作は早めに片づけ、耕したりしないで畑の土が固くなったままにしておいた所へ植え溝を掘りましょう。そうすれば土が崩れることなく、きれいな形の溝が作れます。
植え溝は深さ25~30cmほどに、土は片側だけ(東西方向の列なら南側、南北方向なら西側)に盛り上げ、夏の強光が溝底に直達するのを少しでも防ぐようにします。
溝の間隔は、通常85~90cmとしますが、土壌の性質によって多少変えるようにします。それは後からの土寄せの難易に関係しています。重い土壌は崩れにくいので、狭めでも土を盛り上げやすいのですが、軽い火山灰土壌などでは広めにしておかないと、高くきれいに盛り上がらないからです。
苗取りは株元にくわを入れ、根をなるべくたくさんつけるようにして掘り取り、絡み合った根をほぐします。1本ずつにばらしたら、枯れ葉をざっと取り除いて太さを大、中、小に分けて、本数が足りるようなら大、中を、足りなければ小も使うようにします。
この階級分けは、後の生育をよくそろえ、土寄せの時期やその程度、追肥などの管理の判断をしやすくし、収穫時期を決めるのに大きく役立ちます。特にF1よりも固定種、自家採種の在来系では大きな意味があります。
植えつけ時には肥料は全く与えずに、図のように株間を5~6cm(太い品種や株分かれする品種はそれなりに広く)に、溝の片側につけるよう、なるべく垂直に苗を置き、すぐに根元に1~2cmほど土を入れ、倒れないよう足で踏みつけます。
そして溝の中にいっぱいになるよう稲わらや干し草などを入れ、乾燥と風倒れを防ぎます。追肥や土寄せは秋風が立ち、盛んに生育するようになるまで待ちましょう。

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    株元にくわを入れて、できるだけ根を多くつけて苗を掘り取る

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    できるだけ垂直に片側に寄せて植える

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茎が球形に膨らむコールラビー

茎の基部が球状に膨らみ、カブのようになるコールラビー。別名は「球形カンラン(甘藍=キャベツ)」「カブカンラン」といいます。一見、葉はカリフラワーに似ていますが、葉キャベツから分化したもので、キャベツの原始系とされています。
地中海北岸地方の原産で、わが国に導入されたのは明治初期です。比較的古い野菜ですが、あまり知られていなかったのは、食べ方が分からず、和食にはあまり合わなかったためのようです。
ブロッコリーに似た癖のない味で、歯応え良く甘味があります。皮をむいて薄切りにし、サラダやあえ物、ぬか・塩漬けに。また、いため物やクリーム煮にしたり、油揚げなどと合わせて煮物にしたりと、いろいろアレンジできる野菜です。
まだ栽培が少ないので、品種は球茎が白緑色の「グランドデューク」「サンバード」、赤紫色の「パープルバード」など、わずかしか知られていません。
冷涼な気候を好みますが、キャベツよりも低温や高温に耐えるので、栽培しやすい野菜といえます。種まきの適期は、6月中旬から8月初旬ぐらいまでの夏まきと、9月上旬から10月上旬にかけての秋まきです。
元肥はベッド全面に化成肥料と油かすをまき、15cmほどの深さに、あらかじめすき込んでおきます。
種まきは図のようにベッドに溝をつけ、20cm間隔ぐらいにすじまきし、育つにつれて逐次間引きし、最終株間を16~18cmとします。
生育の途中で、球が4~5cm径に肥大したころ、球の下方から横にかけて出た葉を切り取り、球の肥大を促します。上方の5~6枚は残しておきましょう。
球径が7~8cmに肥大したら逐次収穫します。球の下部1cmくらいは堅くて食べられないので、切除しましょう。新聞紙に包んで冷暗所に置けば半月ぐらいは十分持ちます。

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    20cm間隔ですじまきする。覆土の厚さは5~6mm

    葉が横に広がるので株間を広く取る
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    本葉1~2枚のころ    本葉4~5枚のころ
    3~4cm株間に間引く   最終株間に間引く

    5~6枚は必ず残す
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    球の横から出た葉は2~3cm残して切り取り、球の肥大を促す

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    下の方は堅いので切り落として利用する

花も実もあるオクラ、育て方のコツ

夏を越して晩秋までも実(莢果=きょうか)と花が楽しめるオクラは、容易に育てることができるので、家庭菜園や庭先、そしてプランターでの栽培におすすめです。
食べ方は、刻んで生のままだけでなく、さっとゆでたり、いためたりとさまざま。サラダやてんぷら、みそ漬け、かす漬けと、使い道が広いのも魅力です。
高温性なので10度以下の低温では生育が停止し、落葉したりします。よく「畑に植えたけれど、一向に伸びず枯れたりする」という声が聞かれるのは、早く植え過ぎたり、苗が低温に遭うことで起こる場合が多いのです。水不足と勘違いして水をやり過ぎると、地温が下がって過湿で立枯れ病などが発生し、失敗を助長してしまいます。
十分暖かくなってから、黒ポリマルチをして、ベッド幅90cm、通路60cm、株間40cmぐらいに植えます。1ヵ所4~5粒まきとし、発芽したら2~3株を残して育てます。前期の育ちは遅いので、1ヵ所2本植えとし、早期収量を高めるのが得策です。自分で種をまくと、数ある改良品種、特徴ある品種の中から、好みのものを買い求めて栽培する楽しみが味わえます。
栽培管理の留意点としては、茎葉の育ち具合をよく観察し、図のように葉が込み過ぎたら、適宜、葉を摘み取って通風を良くすることです。逆に肥料不足や、なり疲れると花の咲く位置が高くなり過ぎ、花から上の葉数が少なくなります。その場合は、思い切って実を若取りし、株間あるいは大きく育ってからはあぜ間に追肥します。多肥にし過ぎて過繁茂になると、イボ果が出たり、曲がり果が多くなったりします。
また、ネマトーダ(センチュウ)に弱いので、発生した畑は避けて連作をしないよう注意しましょう。

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    花が頂部に近いところで咲くのは、栄養不良によって起こる。
    果実を思い切って若取りし、追肥する

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    下葉が込み合ってきたら、  生育が特に旺盛なときは、
    着果節以下1~2枚を残し、  着果節以下の葉を全部取る
    その下の方の葉を取る

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    プランター栽培では、1カ所2本植えにしておくと
    果数が多く取れる。込み合ってきたら葉を適宜、摘み取る

夏ばて防止に効くニガウリ

今や夏の健康野菜として人気が高まっているニガウリ。家庭菜園でも愛好者が増えてきました。
ゴーヤー、ツルレイシとも呼ばれるニガウリは、熱帯アジアが原産です。日本では、沖縄県や九州南部で古くから根づきましたが、最近は温暖化の影響のせいか適地が北上しています。
主な食べ方はゴーヤーチャンプルーや天ぷらですが、おかかを掛けて酒のつまみにしたり、細かく刻んでリンゴジュースと一緒にミキサーに入れてジュースにしたりと、工夫して楽しめます。
品種は中長、短果、白色果など、いろいろ出回ってきたので、カタログなどを参考に、早めに種子の手配をしてください。
暑さによく耐え、強健で育てやすく、夏から晩秋までたくさん収穫できるのが特徴です。しかし、高温性で、発芽適温は28~30度なので、早まきするにはビニールトンネルで保・加温が必要です。また、種皮が堅く、発芽力が弱いので、まく前に種子をペンチで挟み、種皮に傷をつけて吸水しやすくする必要があります。苗を買い求める場合も、十分暖かくなってから畑に植えることが大切です。
初期の育ちは極めてゆっくりですが、気温の上昇とともに細いつるがよく伸びますので、支柱は早めに立てます。フェンスに絡ませたり、ネットやひもに誘引できることから、最近は省エネ対策で、建物の南側の壁に沿うように仕立てる事例もよく見られるようになりました。つるはよく絡みつくので、誘引は初期につるし上げるのと、込み合わないように配置するだけなので簡単です。
夏に入ったら開花後15~16日、盛夏には12~13日、秋には25~30日ぐらいで収穫適期になります。果実の先端にある、花おち部の黄変が始まらないうちに収穫することが大切です。取り遅れると品質を大きく損ねます。

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    種子の一部に傷をつけて、一昼夜吸水させる

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    苗床は夜温25~28度を保つように保・加湿する

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    フェンスを利用して絡ませてもよい